ドクターズチョイス通信

1日90分以上使う人は要注意…脳が過労状態となる『スマホ認知症』とは

こんにちは！

 

突然ですが、こんなこと、心当たりありませんか？

• 最近、漢字を思い出せない、書けなくなってきた
• スマホを手放せない
• 集中力が続かない

それ、もしかすると 「スマホ認知症」 のサインかもしれません。
令和6年の総務省調査によれば、スマートフォンの世帯保有率は90.5%。
現代人にとってスマホは、もはや生活の一部です。

でもその便利さの裏側で、脳に“ある異変”が起きているとしたら──？

🧠 使い過ぎが原因で“脳過労”の状態「スマホ認知症」
「スマホ認知症」とは、スマホの過剰使用により、脳のアウトプット機能（思い出す力）が低下し、物忘れや集中力の低下などの症状が出る状態です。
スマホ認知症は、加齢による認知症と違い、記憶そのものが抜け落ちるわけではなく、必要な情報をうまく引き出せなくなるのです。そして、10〜40代でも起こり得ますので要注意です。

原因は、
スマホから絶え間なく流れ込む情報。

脳は、ぼーっとしたり、何となく暇な時間（スキマ時間）や寝ている間に情報を整理して記憶を定着させます。

でも、”情報整理するための時間”にスマホを使っていると、
・脳が片づけをする時間が無くなってしまう。
・そのうえ、スマホから更に情報が流れ込んでくる。

だから、情報が無造作にたまり続けて、脳内が“ゴミ屋敷”のようになってしまうんです。
記憶を司る「海馬」と、思考や判断の要「前頭葉」の連携が乱れ、
情報をうまく取り出せなくなる（忘れやすい・思い出しにくい）のです。

📝 セルフチェック！ あなたは大丈夫？
以下に3つ以上当てはまる人は、要注意です。
✔ 覚える代わりに写真を撮る
✔ 最近、漢字が書けなくなった
✔ 人の名前がすぐに出てこない
✔ 調べ物は全部スマホ任せ
✔ スマホが手元にないと落ち着かない
✔ 睡眠不足が続いている
✔ やる気が出ない・楽しめない
✔ 仕事や家事の段取りが悪くなった
以上の項目に当てはまるものが多い方は注意が必要です。ただし、このチェックリストはあくまで簡易なものであるため、気になる症状がある方や、より詳しく知りたい方は専門機関を受診ください。
📱 スマホ認知症のリスクを高めるスマホの使い方とは？
スマホ認知症のリスクを高めるのは、
「目的のない使用」です。
例えば……

• SNSをダラダラ見る
• 動画を無限スクロール
• 寝る前の“ながらスマホ”

これは、1日たった90分以上でもリスクになるとされています。
さらに、夜にスマホの強いブルーライトを浴びることで、睡眠の質が低下し、記憶の定着も妨げることに……。

💡 今日からできる！ スマホ認知症を防ぐ5つの習慣
① 休憩時間や暇つぶしに、スマホを使わない
休憩時間や「暇だな～」と感じる時間（スキマ時間）こそ、脳の整理整頓タイム。
読書・音楽・軽い運動など、スマホ以外の癒し時間に置き換えてみてください。
② スマホを「白黒」にする
スマホをカラーからモノクロ画面に設定すると、ドーパミン（快楽物質）の分泌が減り、SNSなどへの依存が和らぐといわれています
③ 血糖値の安定
血糖値の急激な変動は、スマホ依存を悪化に影響するといわれています。
血糖値スパイクを起こさないような食事や運動をココ江尾がけましょう。具体的には、白砂糖を避け、黒砂糖やナッツ類、お米と味噌汁、自然塩を使った和食を基本にし、食後に軽い運動を取り入れるとよいでしょう。
④ スマホを見る目的を明確にする
スマホを使うこと自体が悪なのではなく、「目的も無いのに、なんとなくずっとスマホを使っている」ということが脳の疲弊・スマホ認知症に影響していきます。
⑤ 脳に必要な栄養をしっかり補う
脳の健康・疲労回復には、ビタミン・ミネラル・タンパク質が欠かせません。
特にビタミンB群の一種「葉酸」は、セロトニン・ドーパミン・GABAなどの神経伝達物質の生成に関わり、記憶・集中力・気分・睡眠など多くの脳機能を支えます。
葉酸は細胞分裂や神経系の維持にも不可欠で、胎児の脳や脊髄の発達に重要な役割を果たします。近年では、葉酸不足が認知症リスクを高める可能性も指摘されています。
しかし葉酸は体内で作れず、水溶性で熱に弱いため、食品（アスパラガス、レモン、レバー、卵など）から必要量を確保するのは難しいのが現実です。
そのため、サプリメントでの補給が効果的です。
サプリを選ぶ際は、合成葉酸ではなく天然由来、さらに農薬・添加物不使用のものを選びましょう。

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まとめ
「スマホ認知症」は病気ではありません。
でも、スマホとの付き合い方を見直す最高のチャンスです。
スマホに脳を“ハッキング”されるのではなく、
“人生を豊かにするための道具”として、主体的に使いましょう。
そして、既に疲弊している脳を回復させるためには、
あえて”ほーっとする時間”をつくる、暇な時間はスマホを触るのではなく読書や運動に置き換える、そして脳に必要な栄養を補給して回復させましょう。
スマホは、目的をもって主体的に使う。スマホ認知症を防ぐ、もっとも確かな第一歩です。

それでは、次回【Vol118】でまたお会いしましょう。

 

参考
https://toyokeizai.net/articles/-/891823
https://www.tokai-tv.com/tokainews/feature/article_20230530_27547
https://www.youtube.com/watch?v=Rj_uYgMDYX0
https://brands.naturaltech.jp/lifestyle/columns/rimenba-folicacid-dementia?srsltid=AfmBOoof0pT8WcjTw1rrU24Vf0Vt-vcjY9llfgcGn1LaLqsTlM_x3ojt
https://www.moba-ken.jp/project/lifestyle/20250221.html
https://brands.naturaltech.jp/lifestyle/columns/rimenba-folicacid-dementia?srsltid=AfmBOoof0pT8WcjTw1rrU24Vf0Vt-vcjY9llfgcGn1LaLqsTlM_x3ojt#18lwkxh

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ビューティー＆ヘルスリサーチ通信【Vol.117】を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。（社員一同）

ビューティー＆ヘルスリサーチ通信Vol.117 （2025年9月5日発行）

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