【ドクタースコッツ監修】アルギニンとシトルリンは、冷え性やむくみ・ED(勃起不全)の改善・筋力増強や目覚めの改善に効果があります!
この記事の監修ドクター
自然療法医 ヴェロニカ・スコッツ先生
ブラジルのリオグランデドスル・カトリック大学認定の自然療法専門医。アメリカ、カナダ、ブラジルの3カ国で認定された国際免許を取得しており、専門医として自然由来のサプリメントに関する知識と精密な現代科学のデータを組み合わせて診断や治療を行っています。自身のフィットネスインストラクターとしての16年間の経験を活かし、多くの患者が抱える肉体的な問題だけでなく、精神的な問題も含めて、自然由来のサプリメントを用いた新しい“先見的な予防医学”にも注力しています。
アルギニン・シトルリンがなぜ私たちの身体に欠かせない成分なのか?
人の体は、水分60%、タンパク質18%、脂質18%、ミネラル3.5%、炭水化物0.5%で構成されています。タンパク質は筋肉、内臓、皮膚、髪、歯、髄など体のどの部分をとっても存在します。そしてこのタンパク質を構成しているものが「アミノ酸」です。
つまり、アミノ酸は私たちの体の大部分を占めていることになります。さらにこのアミノ酸は20種類で構成され、アミノ酸のうち体の中でつくることができない9種類は「必須アミノ酸」、体の中でつくることができる11種類は「非必須アミノ酸」と呼ばれています。
さらにアミノ酸の中でも人間にとってとりわけ重要な働きをするアミノ酸は文字通り「スーパーアミノ酸」と呼ばれています。
「スーパーアミノ酸」と呼ばれているものには5成分あり、バリン、ロイシン、イソロイシン、そして今回ご紹介するアルギニンとシトルリンです。
アルギニンとシトルリンは血管や成長ホルモンに影響を与え、老若男女の健康維持に大変効果があるといわれています。アルギニンとシトルリンとは何なのか、そして体内でどのような働きをするのかご紹介していきたいと思います。
アルギニンとは
アルギニンは体内で合成できる「非必須アミノ酸」ですが、一定の年齢に達していない子供は合成できないので「準必須アミノ酸」ともいわれています。
また大人でも大きなケガや手術後など体力消耗が激しいときは十分に合成できないことがあります。さらには加齢とともに減少し、40代では体内での合成量が約半分まで低下してしまうのです。
アルギニンの1日当たりの適正量は成人で3,000mg~6,000mg、子供は4,000mgと言われています。この推奨摂取量に達していなければ、「飲んでいないのと同じ、意味がない」とアルギニン研究で有名なノーベル賞学者、イグナロ博士は明言しています。
アルギニンは食材から摂取することも可能です。
タンパク質を多く含む食材を摂れば、アルギニンもそれだけ摂取しやすくなります。
タンパク質を多く含む食材としては、動物性タンパク質の肉や魚、植物性タンパク質の大豆などがあげられます。
下記はアルギニンが多く含まれている代表的な食材です。
・食品100gに対してのアルギニンの量
大豆 | 2.7g | 鰹節 | 4g | キハダマグロ | 1.3g | 卵黄 | 1.2g |
高野豆腐 | 4g | 納豆1パック | 0.4g | 車海老 | 2g | アーモンド | 2.1g |
鶏肉 | 1.5g | 豚肉 | 1.3g | 牛ひき肉 | 13g | うなぎ | 1.1g |
和牛 | 1.2g | ピーナッツ | 3.2g | ゴマ | 3g |
大豆 | 2.7g |
---|---|
鰹節 | 4g |
キハダマグロ | 1.3g |
卵黄 | 1.2g |
高野豆腐 | 4g |
納豆1パック | 0.4g |
車海老 | 2g |
アーモンド | 2.1g |
鶏肉 | 1.5g |
豚肉 | 1.3g |
牛ひき肉 | 13g |
うなぎ | 1.1g |
和牛 | 1.2g |
ピーナッツ | 3.2g |
ゴマ | 3g |
栄養摂取の基本は食事になりますので、まずは日ごろの食事をしっかりとしたものにする必要があるのは言うまでもありません。しかし、卵と納豆だけで1日のアルギニン必要量を全て摂取しようとすると毎日卵10個と納豆4パックが必要になります。
さらに、食材から摂取されたアルギニンは吸収率があまり良くないというデメリットがあります。
シトルリンとは
シトルリンは1930年に日本でスイカから発見されたアミノ酸です。
スイカの他、メロン、きゅうり、冬瓜、かぼちゃなどウリ科の植物に多く含まれています。
しかし一般に普及し始めたのは最近で、日本では2007年に食品成分として認可が下りたばかりです。でも、その効果効能が注目されています。
シトルリンの1日の摂取目安量は800mg程度とされています。
以下の表に食品100g当たりのシトルリンの含有量をまとめました。
・食品100gに対してのシトルリンの量
スイカ | 180mg | メロン | 50mg | 冬瓜 | 18mg | キュウリ | 9.6mg |
ニガウリ | 16mg | ヘチマ | 57mg | クコの実 | 34mg | ニンニク | 3.9mg |
スイカ | 180mg |
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メロン | 50mg |
冬瓜 | 18mg |
キュウリ | 9.6mg |
ニガウリ | 16mg |
ヘチマ | 57mg |
クコの実 | 34mg |
ニンニク | 3.9mg |
これを食品から摂取するには、スイカ1/7個、メロン1.3個、冬瓜3.8個、キュウリ56.5本という量を摂取する必要があるため、通常の食事から毎日摂取することは困難です。
アルギニン・シトルリンの違い
アルギニンは疲労回復や成長ホルモンの分泌促進する、免疫を向上させ血流を促進するなどの効果があり、シトルリンは筋肉を増強する効果や疲労回復、精力増強や集中力の向上などの効果があります。
類似する効果がある成分であることはわかったのですが、ではアルギニンとシトルリンの違いは何なのでしょうか。
シトルリンとアルギニンを口から摂取した場合には体内での代謝経路が異なります。
アルギニンを口から摂取した場合、腸管にて約40%が代謝され、残りは肝臓に運ばれます。
それに対してシトルリンを口から摂取した場合、腸管から吸収されて肝臓には運ばれず、大部分は腎臓に運ばれます。
腎臓に運ばれたシトルリンはそこでアルギニンに変換されて、全身に供給されます。
またアルギニンとシトルリンの違いにはもう1つ、吸収率が挙げられます。
アルギニンは吸収率が悪く、摂取しても6割以上が失われてしまいます。でも、シトルリンはほとんど損失がありません。
以上の点で考えるとシトルリンを単体で摂取した方が無駄のないように見えます。
しかし、シトルリンはアルギニンとお互いに反応し合って体内の一酸化窒素濃度を高めます。
体内にシトルリンが増加することにより、アルギニンも増加し、結果お互いに相乗効果を生み出し、血管が拡張し、運動パフォーマンスを向上することができます。
実際に、アルギニンやシトルリンをそれぞれ単体で摂った場合、血中のアルギニン濃度のピークは約2時間後です。
そして、ピーク時でもアルギニン濃度は通常時の3.5倍までしか上昇しません。
しかし、アルギニンとシトルリンを一緒に摂取すると、たった30分で4.5倍まで達します。
つまり、単体でとる場合とアルギニンとシトルリンを一緒に摂取する場合を比較すると、アルギニンとシトルリンを一緒に摂取するほうが、ピークに到達するスピードは4倍速くなり、30分後の血中のアルギニン濃度は2倍になるのです。
アルギニン・シトルリンの効能
血管病予防
冷え性や、足のむくみなどの悩みを抱えている女性は多いのではないでしょうか。
血液の流れが悪くなり、血液が体の隅々まで行き渡らなくなるなど、血液の循環が悪化すると、体が冷えたり、下半身に水分や老廃物が滞って足のむくみが出てきたりします。
アルギニンやシトルリンは、*オルニチン回路の1つとして、アンモニアの解毒に関わっています。アンモニアの解毒の際に、アルギニンから一酸化窒素が発生します。一酸化窒素は血管を拡げる作用があり、その結果、血流が改善されます。
シトルリンを十分に摂取し、オルニチン回路を活性化すると一酸化窒素が増えるため、血流をスムーズにし、冷えやむくみの症状を改善することができます。
また、血流が良くなるということは、動脈硬化の進行の抑制や脳の血流促進によって集中力や記憶力にもいい影響を及ぼすのではないかと期待されています。
さらにNO(一酸化窒素)産出を通して免疫細胞がウィルスや病原菌などの外敵を攻撃する力を強めてくれる働きをしています。
*オルニチン回路;アミノ酸の分解によって作り出されるアンモニアを、毒性の低い尿素にするために機能する代謝サイクルのこと。
筋力増強
運動を行うとき、代謝の促進や疲労回復のためにアミノ酸やビタミンなどのサプリメントを利用されている人も多いと思います。
一部のアルギニンから生まれるNO(一酸化窒素)は血管を拡げる作用があり、これによって血流が改善されます。
このため、筋力トレーニング時にパンプ感を得やすくなり、それ以外にも疲労物質であるアンモニアを体外に排出する役割を果たすため、疲労回復が期待できます。
また、体内のシトルリンが増加するとアルギニンが増え、その結果、体内の一酸化窒素の濃度が上昇します。
この一酸化窒素には血管拡張作用があるため、血流量が増加して運動のパフォーマンスを向上させます。
また、運動によって生じる乳酸やアンモニアなどの副産物を素早く除去してエネルギーの生成を促進する働きもあります。
この反応に伴い、成長ホルモンの分泌促進、筋肉を構成するタンパク質の分解抑制や合成促進などが起こります。
一酸化窒素を体内で生成することは、トレーニングを行う人や健康に不安を抱える人にも効果を発揮してくれます。
実際に多くのプロアスリートがアルギニンとシトルリンを摂取しています。
成長ホルモンのサポート
アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促し、脂肪の代謝を促進し、結果筋肉を増強します。特に成長段階の子供の身長を伸ばす効果が期待されます。
アルギニンやオルニチンのヒトを対象にした試験で、血中成長ホルモン濃度が増加したことが報告されています。
成長ホルモンには病気にかかりにくい体を作ったり、傷の治りをスムーズにしたりする効果があります。
また成長ホルモンの分泌は子供の身長の伸びとも関係性があると指摘されています。このため成長期の子供が身長を伸ばすための成分としても注目されています。
一昔前は、身長を伸ばしたいならカルシウムを摂るといいといわれていましたが、最近では身長を伸ばしたいならアルギニンの摂取が重要といわれています。
また成長ホルモンは食欲を抑え、脂肪の代謝を促進する作用があるのでダイエットにも効果があるようです。
美容効果
アルギニンは成長ホルモンを増やすと共にコラーゲンも増やします。その結果、シワやたるみを防ぐだけでなく、老化現象により硬くなり柔軟性を失ったコラーゲンの状態を改善し、肌を若く保つことができます。さらに、肌の血流を増やし、くすみを改善し、血色を良くします。
このように、アルギニンはアミノ酸の中でも特に強い保湿効果と肌荒れ防止効果があります。しかし、コラーゲンなどの美肌成分は化粧品などのように外から補っただけでは吸収されにくく、十分な効果は期待できません。アルギニンは体の中に取り入れることで美肌効果が発揮され、効果も持続するのです。
一方シトルリンは、肌の潤いを保つ天然保湿因子(NMF)の1つです。天然保湿因子(NMF)は私たちがもともと持っている保湿成分のことで、肌のツヤやハリを維持するために重要な成分です。
シトルリンを十分に摂取することは天然保湿因子(NMF)を保持するだけではなく、血流改善効果によって新陳代謝を活発にするので、肌のターンオーバーも促進することができます。また、抗酸化作用もあるため、肌を酸化ストレスから守ってくれるので、積極的に摂取していきたいものです。
勃起不全(ED)改善
勃起不全(ED)は世界中の男性の52%が抱える問題だといわれています。
精液の80%はアルギニンが成分であり、アルギニンが欠乏すると、EDなどの性障害や不妊症につながってしまうことから、アルギニンは男性にとって非常に重要なアミノ酸といえます。
EDは、老化・糖尿病・高血圧・高脂血症・肥満・喫煙・ストレスなどの要因により、勃起をコントロールする神経系・血管系・内分泌系(男性ホルモン低下など)に異常が起こることで一酸化窒素生成量が減少し、血管が拡張しにくくなるために発症すると考えられています。
アルギニンは血管での一酸化窒素生成を回復させるので、EDの改善に効果が期待できます。
アルギニンとピクノジェノール(松樹皮抽出物を原料とするサプリメント)を用いた実験では、勃起不全の患者40名のうち、37名(92.5%)が3か月後に「正常な勃起を維持することができた」と報告されています。
アルギニン・シトルリンは食材からの摂取だけでは不足気味
1日に推奨されるアルギニンやシトルリンの摂取量について解説しましたが、これを食材だけで摂取するのは困難です。
また、前述したように食材から摂取されたアルギニンは吸収率があまり良くないというデメリットがあるのと、必要な量のアルギニンやシトルリンを摂取しようとすると、どうしても余計な脂質を摂取してしまう可能性もあり、望んでいない結果が伴う可能性もあります。
よってサプリメントなどの形で補うのが理想となります。
アルギニンは独特の匂いと苦味がありますが、ドクターズチョイスのサプリメントはシトラス味とピーチ味となっていて非常に飲みやすく、美味しく続けたい方にはおすすめです。
またクエン酸で中和されているので胃に負担もありません。
さらにアルギニンとシトルリンの配合量ですが、シトラス味で1包あたりアルギニン5,000mg、シトルリン200mg配合、ピーチ味でアルギニンが5,000mg、シトルリンが2,000mg配合と日本トップクラスの配合量を誇っています。
他にも、どちらにもアルギニン、シトルリンのほかにもビタミンC・ビタミンD・葉酸などが含まれています。
「飲んでからでないと効果がわからない」という方もご安心ください。
ドクターズチョイスは品質に自信があるので、商品に納得いただけない場合は、90日間返品保証が利用できます。をいたします。
全額返金いたします。
アルギニン・シトルリンの過剰摂取の危険性
アルギニンは基本的に通常の食事からの摂取であれば限界までお腹いっぱい食べたとしても副作用の心配は無用です。
ですがアルギニンを過剰に摂取した場合(1日20g以上)の主な副作用は下痢や腹痛、腎臓や肝臓への負担です。
アルギニンは単体ではアルカリ性のため、中和されていないアルギニンサプリメントをそのまま飲むと消化器官へダメージがあります。またアルギニンを大量摂取した場合は代謝によって内臓に負担がかかります。腎機能障害や肝機能障害をお持ちの方は使用量にご注意ください。
シトルリンは毒性が低い成分なので、過剰摂取による健康被害の報告はありません。
食品から摂取する分には問題ありませんが、サプリメントで摂取する場合には目安の摂取量を守るようにしましょう。
アルギニン・シトルリンの効果的な摂取方法
アルギニンやシトルリンには、血管病予防や成長ホルモン生成促進・筋力アップ・美肌のほかED(勃起不全)改善などにも効果があることがお分かりいただけましたか?
健康面における効果に関しては、アルギニンやシトルリンの摂取だけでなく、日ごろの食生活や生活習慣も影響してきますので一概にはいえませんが、健康面での効果を実感するには、1か月以上の継続的な摂取を心がけましょう。
男性のED改善効果を確認するための実験では、アルギニン投与を6週間行った上での結果を確認しています。
また成長ホルモンは、寝ている間に多く分泌されますので、就寝前にアルギニンやシトルリンを摂取するのもおすすめです。寝る前に摂取することで、より成長ホルモンの分泌を促進させることができる他、エネルギーの代謝にも効果を発揮しますので、体を絞りたいという方にも効果的といえます。
あくまでも日常生活での食事をバランスよく摂取し、不足とならないようにアルギニンとシトルリンを継続的に摂取することが大切ですね。