この記事の監修ドクター
ペインター博士
アメリカテキサス州出身。ブリガム・ヤング大学で運動科学の学位を、パーカー大学ではその博士号を取得。
現在はユタ州ファーミントン市でカイロプラクティックを施術する傍ら、
「国境なき医師団」と協力し、ハイチやドミニカ共和国を含む複数の国で医療の提供にも注力している。
1 ビオチン療法とは?
ビオチン療法は、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)やアトピー性皮膚炎、ニキビなどといった皮膚の疾患に対して行う治療法です。
ビオチン療法に必要な成分はいたってシンプル。『ビオチン』+『善玉菌』+『ビタミンC』の3成分です。この3成分を同時に摂取することで、ビオチンの効果を最大限に引き出すことができます。
弊社のビオチンの効果を最大限に高めるビオチン療法セットは、内科医院でも多数の実績があります。
ビオチン療法は医療現場では古くからある治療法で、急性・慢性湿疹や脂漏性湿疹、小児湿疹、ニキビ治療などに使われていました。
花粉症への効果も見られるため、「免疫系統にも関わり免疫異常を改善してアレルギーを起こりにくくする効果もあるのではないか」という報告もあります。
ビオチンの働き
ビオチンはビタミンB群の一種です。肌の健康に必要な栄養素はビタミンBだけではありませんが、ビタミンBは特に肌の代謝を促し健康な肌を維持するため必要不可欠な栄養素です。
- 健康な皮膚や髪の毛を生成する働き
- 皮膚炎を起こす原因となるヒスタミンという物質を抑制する働き
- コラーゲンの生成を促す働き
などがあります。
ビオチンは肌だけでなく健康にとっても重要な役割を果たす栄養素です。
ビオチンが欠乏してしまうと
- 糖の代謝が阻害されコラーゲンの合成が低下
- 脂肪酸の代謝が阻害され炎症性物質が多く作られる
- アミノ酸代謝が阻害され抗体できにくくなる
など体内で障害が起こり、掌蹠膿疱症やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を招くと言われています。
掌蹠膿疱症やアトピー性皮膚炎の患者さんには、ビオチンが不足しているとの調査結果があり、改善のために必須の成分です。
ビオチン療法で効果がある症状
- 掌蹠膿疱症
- 急性・慢性湿疹(アトピー性皮膚炎など)
- 尋常性乾癬
- ニキビ
- 酒さ
- 花粉症
などがあります。
間違ったビオチン療法を信じないように
様々な臨床試験でビオチンによる皮膚トラブルの改善が報告されています。しかし、情報が独り歩きしてしまい、ビオチンを摂取さえしていれば効果が得られるといった間違った情報も目にします。
ビオチン療法はビオチンだけ摂取していても効果を得ることはできません。『善玉菌』と『ビタミンC』を合わせた正しいビオチン療法によって初めて確実な効果を発揮します。
ビオチンは腸の中にいる細菌(腸内細菌)によって作られ腸から吸収されます。腸内で悪玉菌の勢力が強いと、ビオチンは悪玉菌によって破壊されたり、食べられたりしてしまいます。
悪玉菌はビオチン欠乏を引き起こす原因であり、肌に関する疾患だけでなくエネルギー代謝が阻害され運動機能の障害が起きたり、うつ症状や筋肉痛、吐き気などの症状を引き起こす可能性があります。
掌蹠膿疱症やアトピー性皮膚炎などは免疫機能の異常によって起こる疾患ですので、免疫調整機能を持つビタミンCを同時に摂取することが大切です。
正しい知識もなく行った「なんちゃってビオチン療法」とも言えるやり方を間違ったビオチン療法は、全然効果がなかった、むしろ悪化してしまったなどネガティブなイメージがついています。
しかし、正しいビオチン療法であれば、アトピーや掌蹠膿疱症、ニキビに確かな効果がある治療法だと認知されてきています。
正しいビオチン療法のためのビオチン療法セット
2 ビオチン療法で改善できる皮膚炎
アトピー・掌蹠膿疱症・ニキビなどの皮膚炎には『体内のビオチン濃度が低い』という共通点があります。
近年の研究では、ビオチンを外から補うことで濃度を高くし、症状が改善したことが報告されています。ビオチン療法が有効であるという裏付けになる報告です。
アトピー・掌蹠膿疱症・ニキビ3つの疾患について説明します。
- アトピー性皮膚炎
- 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
- ニキビ(ざ瘡)
病名 | 説明 |
---|---|
アトピー性皮膚炎 | 増悪・寛解を繰り返す、瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患 |
掌蹠膿疱症 | 手掌と足底に無菌性小膿疱が多発し、緩解・増悪を繰り返しながら炎症性角化局面を形成する慢性、難治性の皮膚疾患 |
ニキビ | 思春期以降に発症する顔面、胸背部の毛包脂腺系を場とする脂質代謝異常(内分泌的因子)、角化異常、細菌の常食が複雑に関与する慢性炎症性疾患 |
① アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は痒みを特徴とし、良くなったり悪化したりを繰り返す慢性の皮膚疾患です。原因は皮膚のバリア機能の低下で、アレルギー体質の人に多く見られます。
じゅくじゅくした体液が出る症状が特徴的で、長期間症状が続くと皮膚が固くなり盛り上がった状態になります。おでこ・あごなどの顔回りや首・脇・手足の関節などに症状がでやすい特徴があります。
症状は4つの段階(軽微・軽症・中等症・重症)に分かれます。重症度に応じた強さの外用ステロイド薬を使用します。
ステロイドが強いほど炎症や痒みを抑えることができますが、皮膚が薄くなったり、毛細血管が浮き出るようになったりといった副作用のリスクも上がります。
ステロイド薬の強さの使い分けとやめるタイミングが難しい問題を抱えます。
② 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
掌蹠膿疱症は手のひらや足の裏に膿疱や鱗屑(かさかさしたフケのようなもの)ができる皮膚の病気で、先にできた膿疱が古くなり、症状が和らぐと新しい膿疱ができるといった症状を繰り返します。
はっきりした原因はいまだにわかっていません。しかし、扁桃炎・副鼻腔炎などの感染症や歯科治療のときに埋め込んだ金属によるアレルギーが関与していると言われています。
一般的に数年で軽快するとされていますが、その間、薬物療法(塗り薬・飲み薬)や紫外線治療などを行います。
原因が金属である場合も考慮し、金属アレルギーがあれば歯に埋め込まれている金属を除去したりします。
掌蹠膿疱症の患者は、ほとんどが喫煙者であることがわかっており、喫煙が掌蹠膿疱症のリスクを上げると考えられます。掌蹠膿疱症を改善するためには禁煙も必要です。
③ ニキビ(ざ瘡)
ニキビは、顔(おでこ・ほほ・あごなど)にできる発疹を指します。思春期に多く見られ、大人になってもできることがあります。吹き出物と言われることもありますが、吹き出物もニキビと同じ発疹です。
ニキビは、角質や皮脂による毛穴が詰まってアクネ菌が過剰に増殖したことが原因になる炎症です。
思春期にニキビの症状が多く見られるのは、皮脂の分泌を増加させる作用があるアンドロゲンが多く合成され、毛穴の詰まりを起こすためです。
食生活の乱れによる油の過剰摂取は、毛穴をつまらせてしまいニキビの原因になります。毛穴につまった皮脂は、アクネ菌の栄養源になります。
参考文献
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2016 年版
掌蹠膿疱症の病因と治療 歯科学報, 108(5): 431-436
尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017
3 ビオチン、善玉菌、ビタミンCの役割
ビオチン療法には、ビオチン、善玉菌、ビタミンCが必要不可欠です。働きを知らずに治療することは、治療が続かなくなってしまう原因になりますので、この3成分が体に与える効果についてご紹介していきます。
① ビオチン
ビオチンは、体の中で糖代謝やアミノ酸代謝、脂質代謝の補酵素として使われます。代謝にはこの補酵素が必要不可欠です。欠乏すると代謝がうまく行われず、エネルギーや栄養素、脂肪酸を全身に供給することができなくなります。
『脂肪酸 = 脂肪』のイメージがあるため、脂肪酸なんていらないのでは?と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、脂肪酸は細胞膜を形成するコレステロールやコラーゲンの生成になくてはならない成分です。
脂質を極端に制限すると油分が失われる結果、肌に悪影響を及ぼすばかりか血中コレステロールの増加に繋がり、高脂血症や動脈硬化の原因にもなり得ます。
ビオチンは体に必須のビタミンです。多くの食品に含まれており、また体への吸収性が非常に高く、さらには腸内細菌によっても合成されます。食事をきちんと摂取していれば、まずビオチンが欠乏することはありません。
しかし、ビオチンが欠乏してしまうと皮膚が崩れ落ちてしまうような皮膚炎や脱毛などが起きてしまいます。
ビオチンの過剰摂取による障害はほとんどみられません。ビオチンを過剰に摂取したとしても、水溶性の性質のため尿から速やかに排泄されます。
不必要なビオチンが体に残り続けることはないため、ビオチンに副作用はないとされます。
参考文献
ビオチン散0.2%『フソー』医薬品インタビューフォーム
② 善玉菌
おなかの中では善玉菌と悪玉菌の腸内細菌がバランスを取り合って腸内フローラを形成しています。
善玉菌が多くバランスが整っていると、腸内フローラの状態は良い状態に保たれます。
バランスが崩れてしまい悪玉菌が優勢になってしまうと、便秘・下痢、臭いおならや口臭などに繋がります。
善玉菌はビフィズス菌や乳酸菌などから構成されます。
ビフィズス菌や乳酸菌を耳にして思い浮かぶヨーグルトや腸内細菌が多いとされる食品の摂取だけでは腸内フローラを良好に保つことはできません。善玉菌の栄養になるオリゴ糖や食物繊維を一緒に摂取する必要があります。
善玉菌は腸の中でビオチンを作ることができますが、悪玉菌はビオチンを壊したり食べたりしてしまうため悪玉菌が優勢だとビオチンが不足してしまいます。
ビオチン療法を行う上で善玉菌が優勢な腸内フローラの状態に保つことは非常に大切な要素です。
写真資料:NHKスペシャル「腸内フローラ」解明!驚異の細菌パワー
③ ビタミンC
ビタミンC(アスコルビン酸)で最も認知度が高い役割は、物質の酸化を防ぐ抗酸化作用です。
酸素は体にとって必要不可欠な物質でエネルギーの生成に必要な元素です。エネルギーの生成と同時に酸素の一部は活性化し活性酸素になります。
悪いイメージがある活性酸素には重要な役割もあり、細胞の成長や増殖に関与したり、病原体を攻撃する免疫反応にも関与しています。
活性酸素が悪になるのは過剰に生成された場合で、細胞やDNAを損傷させ細胞の機能低下を招いたり死滅させることがあります。
活性酸素が過剰に生成され体を酸化させてしまうと、老化や動脈硬化などを引き起こす原因にもなります。活性酸素を抑える抗酸化作用は20代をピークに加齢とともに低下してしまうため、年齢が上がるほど必要な物質です。
抗酸化作用はアンチエイジング効果もあるとされており、ビタミンCが肌に良いと言われている理由はここにあります。ビタミンCはビオチンと同様に水溶性ビタミンであるため、過剰に摂取しても特に悪い影響はありません。
ビタミンCが大幅に欠乏してしまうと壊血病になってしまいます。壊血病は肌に大切なコラーゲン合成が滞ってしまっている状態です。血管の質が低下し、皮膚や歯茎からの出血が生じてしまいます。
ビタミンCの作用はこれだけではなく、ビオチンの作用を最大限に発揮するためにも必要不可欠です。生体内の代謝は主にビタミンに依存しており、十分量体内に摂取していることで滞りなくビオチンの作用を発揮することができます。
臨床試験に基づいた各成分の理想的な摂取量は以下のようになります。
成分 | 成分量 |
---|---|
ビオチン | 5,000mcg |
善玉菌サプリメント | 50mg |
ビタミンC | 400mg |
4 日本人にアトピーが多い理由
アトピーは乳幼児に発症しやすいと言われています。最大の原因は遺伝的要因とされており、卵や生乳などの食物アレルギーや温度・湿度などの環境因子も重要視されています。もうひとつ重要な因子がビオチン不足です。
赤ちゃんの腸内フローラは不完全とされ、腸内細菌によって合成されるビオチンの絶対量が不足します。赤ちゃんの栄養は主に母乳で賄われますが、母乳にはその栄養素の豊富さだけでなく、赤ちゃんへの免疫機能の補填、ビオチンの供給など様々なメリットがあります。
善玉菌はビフィズス菌や乳酸菌などから構成されます。しかし、近年は母乳に代わって粉ミルクが多く利用されています。母乳の成分をある程度再現していますが、日本では粉ミルクに足りないビオチンを添加することは最近まで認められていませんでした。
粉ミルクを主体に育った赤ちゃんはビオチン不足に陥る可能性が高くなります。赤ちゃんの頃からビオチンが不足している状態では、成長してアトピーになってしまうリスクも高くなります。
また、赤ちゃんの時にビオチン不足していなくても、生活習慣によってはビオチンが体内で大量に消費されてしまい、掌蹠膿疱症やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を引き起こすことがあります。
以下がビオチンを大量消費する生活習慣です。
1. 喫煙
たばこには様々な有害物質が含まれています。私たちの体は有害物質を無毒な物質に代謝するため頑張ってくれています。
たばこの有害物質で一番有名なニコチンの分解には大量のビオチンが必要です。喫煙によりビオチンが大量に消費されると、ビオチン不足に陥ります。
2. 飲酒
アルコールによるビオチン吸収の阻害について詳細不明な部分が多いのですが、飲酒によってビオチンの吸収量が低下することが明らかになっています。ビオチン不足が与える悪影響を考えると、アルコール摂取は控える方が懸命です。
3. 過食
身体に必要以上の食事を摂ることはビオチン不足にも繋がります。過食により大量に取り込まれた脂肪酸を代謝するには、ビオチンが不可欠です。
脂肪酸を摂取すればするほど、ビオチンも一緒に体の中からなくなります。ビオチン不足にならないためにも体のためにも食事は適量を心がけましょう。
4. 抗生物質の服用
抗生物質は細菌などの成長を阻害し殺す作用があります。メリットばかりではなく、腸内細菌にも同じように作用するデメリットがあります。
感染症の原因菌にだけ効いてほしいところですが、原因菌を死滅させるとともにビオチンの合成に必要な腸内細菌も殺してしまい、ビオチン不足に陥ってしまいます。抗生物質の使用は必要最低限にするべきです。
5. ストレス過多
ストレス社会の近代社会においては、身体にかかる負荷は相当なものです。ストレスによる腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)の構成の変化は、腸内でのビオチン合成に悪影響を与えます。
また、ストレスを受けると代謝が過疎され代謝に必要なビオチンが消費されます。本来ストレスを緩和する役目もあるビオチンが不足した状態でストレスを感じると、より悪化した状態になるという悪循環に陥ります。
6. 便秘、胃炎などの消化器官の不調
胃や小腸・大腸などの消化器官の不調は、直接的にも間接的にもビオチンに悪影響を与えます。便秘や下痢などで排便リズムが乱れると、悪玉菌が多い状態になり腸内フローラのバランスが崩れます。
胃炎などで胃酸過多な状態が続くと胃酸が腸にまで達してしまい、ビオチンの合成に必要な腸内細菌が死んでしまいます。
7. 生卵の摂取
ビオチン欠乏の意外な理由に『生卵』の摂取があります。卵白にはアビジンという物質が含まれており、生で食べるとビオチンと結合して体外へ排出されます。
アビジンは加熱するとビオチンと結合する性質が失われます。ビオチンが不足している状態の時は特に加熱調理を心がけましょう。
5 ビオチンサプリの選び方と用量
ビオチン療法にビオチンが必要なことは言うまでもありませんが、ビオチンを摂取できればなんでも良いわけではありません。
日本人の食品基準では、ビオチンの1日摂取量の目安は成人で50mcgとされています。日本人は食事からでもビオチンを意識して摂取していないことや、飲酒・喫煙・過食など、環境因子によって絶対量が不足していると言われています。
それに加えビオチンは水溶性ビタミンのため、容易に尿として体外に排泄されてしまいます。目安とされている50mcgでは、ビオチンが効果を発揮するに十分な量とは言えません。推奨されている量より多くビオチンを摂取する必要があります。
ビオチン療法を実施するにあたり、一般的にビオチンは副作用を心配する必要はありません。ビオチンの摂取量は多ければ多く含んでいるほど効果的だと言えます。
これまでご紹介したビオチンの性質を考慮し、最も有効なビオチンサプリメントもご紹介します。業界トップクラスのビオチンを含有している『ドクターズチョイスのビオチン5000プラス』です。
『ドクターズチョイスのビオチン5000プラス』の含有量は5,000mcgと高含有。日本人のビオチンの摂取目安の約100倍の量です。ビオチンは過剰摂取の心配がなく体外に排出されやすく、元々不足している可能性が高いため十分に効果を得るために適した含有量です。
『ビオチン5000プラス』には、ビオチンだけでなく、ビオチンの効果を高めるために必要なビタミンCも400mg配合しています。
ビオチン療法は長く飲み続ける必要があるため、飲みやすさも大切なポイントです。形は飲みやすいタブレット状で、小さな錠剤2つでビオチンとビタミンCの必要量を補うことができます。大きさもおよそ1cmと小さく、ご高齢の方でも安心して服用いただけます。
参考文献:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/biotin.html
6 本当に効果がある善玉菌サプリを選ぶ
ビオチン療法に必要なのはビオチンとビタミンCだけではありません。十分な効果を得るためには大切な腸内環境という要素があります。腸内環境を整えるために必要なのは善玉菌を増やすことです。
善玉菌と聞くと多くの人はヨーグルトなどの乳製品の摂取をすれば良いと想像しますが、乳製品だけでは十分ではありません。
善玉菌は、ほとんどがビフィズス菌と一部の乳酸菌で構成されます。だとするとビフィズス菌をヨーグルトやサプリメントで摂取すればいいと思うかもしれませんが、ビフィズス菌だけをいくらとってもビフィズス菌を増やすことはできません。
ビフィズス菌を増やすには土壌となる乳酸菌とビフィズス菌と乳酸菌の栄養になるオリゴ糖、および食物繊維が不可欠です。全ての成分が揃って善玉菌であるビフィズス菌が増え、腸内フローラが良い状態に維持されます。
腸内環境を整えるためには、ビフィズス菌+乳酸菌+オリゴ糖+食物繊維を全て摂取する必要があります。それぞれ単独で配合されているサプリメントはたくさんありますが、4種類全てを揃えるにはコスト的にも負担がかかり長期的に摂取するのは簡単ではありません。
以上の条件を全て満たすのが『ドクターズチョイスのフローラケアプラス』です。1日1粒で腸内フローラをバランスよく保つために必要な全ての成分を含んだサプリメントです。乳酸菌だけ、ビフィズス菌だけ、オリゴ糖だけ、食物繊維だけ、どれかがひとつが欠けても腸内環境は改善されません。
7 ビオチン療法の注意点と効果はいつから
アトピー・ニキビ・掌蹠膿疱症に効果があるビオチン療法に即効性はありません。
ビオチン療法のポイントは『十分な量のビオチンを摂取』し『皮膚の再生を促す』ことです。ビオチンが充足するまでにかかる期間と充足してから、皮膚に関連するアミノ酸代謝やコラーゲン合成の増加にかかる期間を待つ必要があります。
皮膚の再生だけでも6か月から1年くらいかかるため、ビオチン療法の効果がはっきりするには、同程度の期間かそれ以上の時間を要します。
対症療法のようにピンポイントで症状を軽減する治療法は即効性を期待することができます。しかし、ビオチン療法は絶対的に不足しているビオチンを必要量補充し、アトピー・ニキビ・掌蹠膿疱症に対するビオチンの効果を期待する治療法です。
思い立った時だけビオチンを摂取しても長期間体内に蓄えておくことができません。ビオチン療法は長期間続けて体にビオチンが必要量ある状態を長期間維持することで初めてその効果を実感できます。
ビオチン療法の注意点は、短期に効果を実感できないからといって途中でやめないことです。先にも述べたように、ビオチン療法の効果を実感するには6か月から1年くらいはかかります。飲み忘れることなく根気よく続けることが治療の成功の鍵です。