【ドクタースコッツ監修】ヘルペスウイルスを抑える成分を配合したサプリメントやクリームの使用で、予防と治癒促進が可能です。
この記事の監修ドクター
自然療法医 ヴェロニカ・スコッツ先生
ブラジルのリオグランデドスル・カトリック大学認定の自然療法専門医。アメリカ、カナダ、ブラジルの3カ国で認定された国際免許を取得しており、専門医として自然由来のサプリメントに関する知識と精密な現代科学のデータを組み合わせて診断や治療を行っています。自身のフィットネスインストラクターとしての16年間の経験を活かし、多くの患者が抱える肉体的な問題だけでなく、精神的な問題も含めて、自然由来のサプリメントを用いた新しい“先見的な予防医学”にも注力しています。
ヘルペスウイルスとは?
ヘルペスウイルスとは、人や動物・植物など、ほとんどの生物の細胞に存在可能なウイルスで、100あまりの種類があります。その中でも人間に感染するのは数種類で、口唇ヘルペスなどのよく発症するものはたった3種類です。
その感染力は非常に高く、感染した部分に直接触るだけでうつることもあります。
ヘルペスウイルスは、一度感染すると人の細胞の中に潜伏し続け、疲れているときや免疫力が下がっているときなどに活性化して、発症を繰り返します。決して死滅することがありませんので、そういう意味では、ヘルペスが完治することはありません。
発症のタイミングは、治った直後の場合もありますし、数年後の忘れたころに起こることもあります。
よくヘルペスに何度もかかるという人がいますが、それは発症するたびに感染しているのではなく、潜伏していたウイルスにより再び発症したということです。
治ったと思ったら再発することもあるのはそのためです。
ヘルペスウイルスの種類
ヘルペスウイルスの種類は多く、その中で人に感染するものは8種類です。型によって呼ばれている名前が違いますが、すべてヘルペスウイルスの種類になります。
一般的に「ヘルペス」というと、単純ヘルペスウイルスと帯状疱疹ウイルスを指すことがほとんどです。
①単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)と②単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)
これら2つのウイルスが起こす感染症を総合して、「単純ヘルペスウイルス感染症」といいます。この2つのウイルスはどちらも、感染すると増殖して患部に水疱や潰瘍をつくるのが特徴です。
違いは主に、1型ウイルスは口から口へうつるのに対し、2型ウイルスは性行為を通してうつるということです。主に2型が性器ヘルペスの原因になりますが、1型が原因になることもあります。
③ヘルペスウイルス3型
ヘルペスウイルス3型は、別名「水痘・帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルス」と呼ばれており、水痘(水ぼうそう)、帯状疱疹などの、皮膚や粘膜に水疱をつくる感染症を引き起こします。
④ヘルペスウイルス4型
ヘルペスウイルス4型の別名は「エプスタイン・バーウイルス」で、発見者の名前がつけられています。成人までにほぼ100%の人が、唾液や性分泌液などを通してこのウイルスに不顕性感染(感染しても、症状を発症しないこと)するとされており、通常は潜伏しています。このウイルスは、伝染性単核球症(キス病)を引き起こす原因となります。
⑤ヘルペスウイルス5型(サイトメガロウイルス)
サイトメガロウイルス(CMV)感染症は、主に免疫機能が弱くなっている人や新生児に起こる感染症です。症状が出ないものから、失明などの重いものまで多様な症状を引き起こします。
⑥ヒトヘルペスウイルス6型と⑦ヒトヘルペスウイルス7型
この2種は、初感染として主に乳幼児に対して、高熱と発疹が出る「突発性発疹症」を引き起こします。突発性発疹症の後には、まれに脳炎になることもあります。
⑧ヒトヘルペスウイルス8型
エイズ患者が発症する、カポジ肉腫と関連があるとされています。
ヘルペスウイルスでよく起こる疾患
ヘルペスウイルスの中でも、一般的によく起こっているのは以下の4つです。
- 口唇(こうしん)ヘルペス
- カポジ水痘用発疹症(かぽじすいとうようほっしんしょう)
- 性器ヘルペス
- 帯状疱疹
どれもヘルペスウイルスですので、症状はよく似ていますが、単純ヘルペスウイルスと帯状疱疹ウイルスの、どちらが原因になるかで分かれています。
【単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症】
単純ヘルペスウイルス感染症は、単純ヘルペスウイルス1型と2型によって発症するものです。目・口・性器など特定の部位に発症する感染症で、治っても何度も繰り返し発症するのが特徴です。感染力が非常に強く、患部に触れるだけでも感染する可能性があります。よく発症するものは次の3つです。
ヘルペス性歯肉口内炎(口唇・口内ヘルペス)
ほとんどが初感染で起こるヘルペス性歯肉口内炎と、ほとんどが再発で起こる口唇または口内ヘルペスがあります。症状としては、唇や口の中に痛みを伴った水疱ができ、やがてかさぶたとなり治ります。口内にできるものは、粘膜になりますので強い痛みを感じます。
口内炎はヘルペス性歯肉口内炎だけではなく、いくつかの種類があります。
一般的によくみられる口内炎は「アフタ性口内炎」と呼ばれており、疲労・ストレス・免疫機能の低下などで起こります。
ヘルペス性歯肉口内炎との大きな違いは、ヘルペス性は水疱ができるのに対し、アフタ性は白い潰瘍ができるというものです。
ヘルペス性歯肉口内炎の感染経路としては、ヘルペスウイルスを持つ家族との接触があげられます。その後、潜伏していたヘルペスウイルスが再活性して、口唇ヘルペスとなって繰り返しあらわれるのです。
性器ヘルペス
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスが性器付近に感染して起こるものをいいます。
初めて単純ヘルペスウイルスに感染した場合は、症状が出ないこともあるため、気づきにくいです。感染は主に性行為によってうつりますので、自覚症状がない状態で性行為をしてしまった時に、簡単に広がってしまうのです。
また女性は妊娠中に初感染した場合や、妊娠前にヘルペスに感染したことがある場合は、胎児に感染する可能性もあり、予防や早期発見が重要となります。
男性と女性では、女性のほうが感染者が多い傾向にあり、その症状は、男性の場合は感染後、長くて1週間程度、性器にヒリヒリした痛みやかゆさを感じ、紅斑や水ぶくれがあらわれます。女性の場合は、膣内や外陰部に潰瘍や水疱ができます。
もっとも簡単で効果的な予防法はコンドームなどの避妊具の使用です。ヘルペスは直接の接触でうつる病気ですから、それを避けられる避妊具はとても効果的といえます。ただし、口唇ヘルペスなどを発症している人が、口でパートナーの陰部に触れるなどすると、性器ヘルペスの原因になりますので注意が必要です。
カポジ水痘様発疹症
カポジ水痘様発疹症は、口唇ヘルペスと同様に単純ヘルペスウイルスから感染します。ですが、これらが発生させる水疱はほんの少数で、カポジ水痘様発疹症の場合は、それが顔や首などの皮膚に広範囲に多数発生し、高熱も引き起こすという違いがあります。
カポジ水痘様発疹症が広がっていくのは、患部をかいてしまうことが原因となっており、肌が乾燥しやすい人や、アトピー性皮膚炎がある人に多くみられます。
ほかの単純ヘルペスウイルス感染症と同様に痛みをともなう水疱ができ、しかもそれが広範囲にわたるため、苦痛をともなう疾患になります。
治療を早く開始すれば範囲を広げずに済みますが、広がってしまった場合は入院による治療が必要なこともあります。治療はヘルペスウイルス感染症の治療薬である、アシクロビルやバラシクロビルを投与することで行います。
また、患部が広いとそれだけ他人に感染させてしまう危険性が高くなりますので、注意しなければいけません。
【水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)感染症】
水痘・帯状疱疹ウイルス感染症は、ヘルペスウイルス3型の感染により、身体のお腹・胸・背中などの部分に、帯状に水疱が出ることをいいます。
最初は紅斑があらわれ、それが小さな水疱となり、ピリピリした痛みを伴います。水ぶくれが破れるとただれますが、2週間程度でかさぶたになり治ります。
繰り返し発症する単純ヘルペスウイルスとは違い、ほとんどの人は一生に一度しか感染しません。ただし、疲れている人や免疫機能が低下している人などは、複数回発症することもあります。帯状疱疹は、50歳からかかる人が増えはじめ、60歳以上から特に多くなり、80歳までに3人に1人はかかるといわれています。
60歳以上の人は、帯状疱疹ワクチンや水痘ワクチンを接種すると、帯状疱疹の予防に効果的です。
一度帯状疱疹になると、水ぼうそうウイルスに対して免疫力が高くなるため、再発の心配はほとんどありません。
また、帯状疱疹がほかの人にうつることはありませんが、一度も水ぼうそうになったことがない人には、水ぼうそうウイルスがうつる可能性があります。
それから、帯状疱疹で気をつけたいのは、帯状疱疹後神経痛です。
帯状疱疹後神経痛とは、帯状疱疹の水疱などの症状が消えて治ったにもかかわらず、その後も痛みが続くことをいいます。帯状疱疹の合併症の中でももっとも発症率が高く、ウイルスにより神経繊維が傷つけられてしまうことで起こると考えられています。
帯状疱疹後神経痛の症状は、主に以下のようなものがあります。
- 刺すような痛みが時々ある
- 焼けるような痛みが続く
- 電気的なしびれがある
- 締めつけられるような感じがある
ほかにもズキズキ・ヒリヒリした痛みがあり、長期的に患者を苦しめる病気となります。
ヘルペスウイルスの感染経路
ヘルペスウイルスの感染経路は、主に垂直感染と水平感染の2つに分かれます。
・垂直感染
垂直感染とは、ウイルスが母親から子どもへと感染することで、単純ヘルペスウイルスやサイトメガロウイルスが、産道や胎盤を通じて胎児に感染することを指します。サイトメガロウイルスに感染した子供が女児であれば、大人になってもそれを保持し、またその子どもに垂直感染します。
・水平感染
垂直感染が母体から子への感染なのに対し、水平感染は人から人への感染を指します。直接の接触が主ですが、家庭内で便座から感染することも考えられます。または、会社や公衆トイレの便座も可能性としてはあります。もうひとつは飛沫感染があり、せき・くしゃみ・会話時などに飛んだ唾液や分泌物が、付着することで起こります。
ヘルペスウイルスの治療法
よく起こる口唇ヘルペスなどのヘルペスは、ほとんどが7〜10日程度で自然治癒しますが、病院で治療を受ける場合は薬を処方されます。
単純ヘルペスウイルスを抑える治療薬としては、抗ヘルペス薬のアシクロビルというものがあります。
帯状疱疹の場合は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬が使われます。
場合によっては、皮膚の症状や痛みを改善するための軟膏が処方され、耐えられない場合は、かゆみ止めや痛み止めも処方することがあります。
病院へ行かず自宅で治療する場合は、サプリメントなどでヘルペスウイルスを抑制することで、自然治癒の効果を高めることができます。
ヘルペスは発症するたびに、それに対する免疫ができてきますので、症状が軽くなったり治癒が早くなったりするという特徴があります。
ヘルペスウイルスを抑制する成分とは?
ヘルペスは免疫機能の低下などでも活性化しますが、特定の成分によっても活性化することがあります。
ヘルペスウイルスを増殖させるエサとなっているその成分が、アルギニンです。
アルギニンは疲労回復に優れており、栄養ドリンクによく配合されているアミノ酸です。
それに対して、リシン(リジン)という成分が、アルギニンと拮抗することで、ヘルペスウイルスの増殖を抑える効果があるとされています。
リシンを摂り続けた場合、発症したヘルペスが治癒するのを早められることがわかっています。また、摂取し続けることで、ヘルペスの再発を防止することができます。
アルギニンがヘルペスを活性化させると聞くと、アルギニンを摂取するのをやめたくなります。
ですが、アルギニンには免疫力アップ、生活習慣病の予防、成長ホルモンの分泌促進などの働きがあり、人の身体に必要な成分となっていますので、減らしてしまうことはよくありません。
そのため、リシンをアルギニンよりも優勢にすることで、ヘルペスウイルスを抑制する効果がのぞめます。特にヘルペスが活性化している時には、チョコレートやアーモンドなどのナッツ類を食べるのは控えましょう。
そしてリシンが含まれるチーズ・鶏肉・かつお節、またはサプリメントなどを摂取することで、ヘルペスの発症を抑制することができます。
おすすめのサプリメント
ヘルペスの予防や治癒を早める効果のあるリシンは、定期的にヘルペスになる人はぜひ摂取しておきたい成分です。
また、リシン以外にもビタミンC・亜鉛・バイオフラボノイドなど、ヘルペスに対して有効な成分がいくつかあります。
ですが、そんなに多くの成分を意識的に摂取し続けるのは大変です。そこで、便利なのが、それらすべての成分を配合したサプリメントです。気軽に摂取でき、継続も簡単なので献立に迷うこともありません。
ドクターズチョイス リシン+プラス
ヘルペスウイルスを活性化させてしまうアルギニンよりも、リシンを多く摂るためにはサプリメントでの摂取がお手軽です。ですが、人体にとってアルギニンの摂取も必要です。「ドクターズチョイス リシン+プラス」なら、わずかな量で多くのリシンを摂取できますし、相乗効果でヘルペスの活動を抑える亜鉛・ビタミンC・フラボノイドを配合しています。
ドクターズチョイス ヘルペクリーム
サプリメントで普段からリシンを摂取することも大事ですが、ヘルペスができてしまった状態なら、患部に直接使用できるクリームが効果的です。
「ドクターズチョイス ヘルペクリーム 」は、臨床実験で証明された16種類の成分を配合し、発症しはじめのヘルペスを抑え、素早く治します。
ドクターズチョイス リシンスティック
ヘルペスウイルスを活性化させる要因はさまざまで、紫外線を浴びることでも活性化は起こります。
紫外線を浴びることにより、ウイルスに対しての免疫機能が低下し、ヘルペスを悪化させてしまうのです。そのため、紫外線予防はヘルペス予防のための有効策です。
「ドクターズチョイス リシンスティック」はリシンを配合しているほか、紫外線から唇を保護し、ヘルペスの発症を防いでくれるシアバターを配合しています。
さらに、天然成分を使用していますので、安心して唇にご使用いただけます。
ドクターズチョイス 口唇ヘルペス万全セット
サプリメントやクリームの単体使用でも効果はありますが、併用することでさらに効果がアップします。
ヘルペスが発症していないときは「リシン+プラス」と「リシンスティック」で再発を防止でき、発症しそうな時やしてしまった時は「リシン+プラス」と「ヘルペクリーム」で素早く治癒できます。
ドクターズチョイス 性器ヘルペス万全セット
性器ヘルペスは口唇ヘルペスよりも不快な疾患です。だからこそ早期に治癒してほしいものです。
「ドクターズチョイス 性器ヘルペス万全セット」なら、サプリメントで内側からヘルペスを抑えつつ、外側からクリームでも発症をストップさせますので、速やかに不快感から解放されます。
まとめ
ヘルペスウイルスは一度感染してしまうと、完治することはありません。だからこそ日々のケアが大切になってきます。
感染しはじめたころは免疫があまりないため、特に気をつけておく必要があります。
そのためにはリシンを意識的に摂取して、ヘルペスウイルスの活性化を抑制することが重要なのです。