【ドクタースコッツ監修】ツライ帯状疱疹！その対策方法とは？自然療法医に聞きました！

「疲れると皮膚にブツブツができる」「皮膚のできもののはずなのに飛び上がるほど痛い…」
それ、帯状疱疹（たいじょうほうしん）かもしれません。今回、こちらの記事では、帯状疱疹の症状や原因など基本的な情報をおさらいし、その対策方法について詳しく解説します。

帯状疱疹（たいじょうほうしん）とは？

皮膚に小さな水ぶくれが集まったような赤い斑点のような炎症が帯状（おびじょう）に皮膚にでる病気です。痛みを伴うのですが、髪の毛が触れるだけでも飛び上がってしまうような痛みになる場合もあります。他の症状として、発熱、頭痛、寒気、胃の不快感などがあります。

＜閲覧注意！＞帯状疱疹の画像

帯状疱疹ができる場所

水痘・帯状疱疹ウイルスは体の神経の中に潜んでいるため、帯状疱疹は神経の流れに沿った体の左右どちらか側に現れます。
大部分が胸や背中、腕に現れますが、顔に現れることもあります。

帯状疱疹の経過

帯状疱疹の原因は？

原因は水痘（すいとう）・帯状疱疹ウイルスです。このウイルスに初めて感染すると水疱瘡（みずぼうそう）として発症します。水疱瘡が治った後も水痘・帯状疱疹ウイルスは神経の中に残っていて、免疫力のおかげで活動が抑えられている状態になります。その後、免疫力が下がってしまうと再び水痘・帯状疱疹ウイルスが暴れ出し、帯状疱疹を発症するのです。

帯状疱疹は再発するの？

帯状疱疹にかかったことのある人のうち数パーセントの割合で再発すると言われています。
なお、帯状疱疹になった後は水痘（すいとう）・帯状疱疹ウイルスに対する強い免疫ができるので、数年経って忘れたころに再発することがあります。

帯状疱疹になりやすい人は？

• 50歳以上の方
• 子育てをしている方
• 疲労、ストレスのある方
• ほかに病気のある方
• 薬剤を投与していて免疫力が下がっている方

帯状疱疹になるリスクはどれくらい？

水痘・帯状疱疹ウイルスは90％の人が持っていると考えられており、そのうち3人に1人が80歳までに帯状疱疹を発症すると言われています。
また、新型コロナウイルス蔓延によって人との接触が減ったことで、水痘・帯状疱疹ウイルス触れてこのウイルスに対する免疫力が活性化する機会が減ってしまったことで、現在、帯状疱疹になるリスクが上がっているともいわれていますので、注意が必要です。

帯状疱疹で入院が必要になる場合も

全身に水疱が出る重症の帯状疱疹の場合には、抗ウイルス薬を点滴する必要があるため、入院しなければならなくなることがあります。また、痛みがひどく、日常生活に支障をきたす場合や、合併症が見られる場合にも入院が必要となります。

怖い帯状疱疹の合併症と後遺症

帯状疱疹の症状である水ぶくれや赤みなどが引いた後も、皮膚に痛みが残り続けると帯状疱疹後神経痛と診断される場合があります。
50歳以上で帯状疱疹になる人の5人に1人が帯状疱疹神経痛になると言われています。

首から上の帯状疱疹は要注意！

首から上の帯状疱疹を発症した場合には注意が必要です。
なぜなら、水痘・帯状疱疹ウイルスが神経を傷つけることで、以下のような取り返しのつかない合併症を引き起こすことがあるからです。

最悪の場合、死に至ることもありますので、早めに対処することが大切です。

病院での治療法

帯状疱疹の病院での治療は以下のようになります。

帯状疱疹にはワクチンもある

実は、帯状疱疹の予防接種を受けることができます。日本では50歳以上の方ならワクチン接種をいつでも受けられます。
すでに帯状疱疹になったことのある方でも、受けることができます。

帯状疱疹は予防＆早期治療が大切

以上で示した通り、帯状疱疹になると皮膚が痛くてツライ病気です。また、重症化すると死に至ることもある恐ろしい病気ですので、帯状疱疹の予防と、一度帯状疱疹を発症しても早期治療が大切です。抗ウイルス薬も発症から3日以内の投与が望ましいとされています。

では、帯状疱疹の予防と対策にはどうすればいいのでしょうか？

ビューティーアンドヘルスリサーチ社のアドバイザーで自然療法医のスコッツ先生にポイントを聞いてみました。

自然療法医がおすすめする予防対策

大前提として、帯状疱疹は免疫力が落ちた時に発症しますので、免疫力が落ちないような生活習慣を身に付けましょう。
充分に睡眠をとり、1日30分くらいの軽い運動を習慣にしましょう。また、お食事の内容は高たんぱく、低糖質で食物繊維が豊富、オメガ3脂肪酸などの良質な脂質が豊富な食事を摂ることが大切です。

お食事でできる対策

【積極的に摂るべきもの】

• 牛肉、鶏肉、魚、発酵乳製品、卵：ビタミンB群が豊富です。
• 黄色やだいだい色の野菜や果物：ビタミンCが豊富です。
• 葉物野菜：ベータカロテンとカルシウムが豊富です。
• にんにくと玉ねぎ：できれば生のままがよいです。アリシンが豊富です。
• 水：充分な水分補給はウイルスを体外に追い出す助けになります。2時間ごとにコップ1杯の水を飲むようにしましょう。

【避けるべきもの】

• 糖質：ウイルスと戦う白血球の活動を弱めてしまいます。
• カフェイン：体から水分を奪ってしまいます。
• アルコール：同じく、体から水分を奪ってしまいます。
• 炭酸飲料：体内を酸性にし、ウイルス活性化のリスクが高まります。
• 揚げ物：同じく、体内を酸性にし、ウイルス活性化のリスクが高まります。

サプリメントなどで補うべき成分

• ビタミンC 1,000mgを1日3～4回摂る
  免疫力アップ、白血球を活性化します。
• ビタミンB12 1日1,000～5,000マイクログラム摂る
  ビタミンB12は回復の促進や痛みを抑える助けをします。
• 亜鉛 1日50mg摂る
  免疫機能をサポートし、抗ウイルス作用があるともいわれています。
• エキナセア 500mgを1日3回摂る
  体がウイルスと戦う助けをするハーブです。
• オレガノオイル 500mgを1日2回摂る
  オレガノオイルはその強力な抗ウイルス作用で知られています。

エッセンシャルオイルで皮膚ケア

すでに皮膚に帯状疱疹が出てしまった場合、エッセンシャルオイル皮膚ケアが可能です。小さじ一杯のココナッツオイルにエッセンシャルオイルを8滴たらして患部に塗り込みましょう。

帯状疱疹対策になるエッセンシャルオイルはさまざま！

• ティーツリーオイル
• レモングラスオイル
• ラベンダーオイル
• ペパーミントオイル
• ブラッククミンオイル

帯状疱疹後神経痛にはゼラニウムオイル！

ゼラニウムはそのバラに似た香りから「ローズゼラニウム」と呼ばれることも多いです。ゼラニウムエッセンシャルは帯状疱疹後神経痛を数分以内に和らげることが研究で分かっています。
（出典）https://www.amjmed.com/article/S0002-9343(03)00434-0/fulltext

もちろん、これらのエッセンシャルオイルを皮膚に塗るだけでなく、ディフューザーなどで香りを楽しんでも効果を実感することができますよ。

おすすめの皮膚ケア商品

ヘルペクリーム

前述でご紹介した帯状疱疹対策になるティーツリーオイル、レモングラスオイル、ペパーミントオイルをはじめとした、16種の成分を配合！お好きな時に皮膚にお塗りください。

前述でご紹介した帯状疱疹対策になるティーツリーオイル、レモングラスオイル、
ペパーミントオイルをはじめとした、16種の成分を配合！お好きな時に皮膚にお塗りください。

ファンガクリーム

ティーツリーオイル、レモングラスオイル、ラベンダーオイルが配合された、万能クリーム！お好きな時に皮膚に塗ってください。

おすすめのサプリメント

リシン+プラス

帯状疱疹対策にスコッツ先生が特におすすめのサプリメント。
症状が出ている間は1日9粒、再発予防には1日3粒お召し上がりください。朝起きてすぐの空腹時と就寝前の空腹時の2回に分けてお召し上がりになるとよいでしょう。

ファンガクリア

オレガノオイルが含まれていて、これが特に効果的。お食事とともにお召し上がりください。