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IBSとは?
IBS(Irritable Bowel Syndrome)は過敏性腸症候群とも呼ばれ、通学や通勤、授業中や会議中など、あらゆる場面で突然腹痛を感じ、場合によっては便意をもよおしてしまう病気です。繰り返し腹痛が起こるにもかかわらず、検査をしても特に異常が見あたらないという特徴があります。
基本的な症状は、下痢や便秘など便通の異常や、お腹の膨満感、ガスが溜まっておならが頻繁に出るなど、悩ましいものが多くなっています。症状が出てくるタイミングは、主に緊張や不安などの、ストレスを感じる場面で起こることが大半です。それゆえに、デリケートな人がなりやすい病気とされています。
日本でIBSを患っている人は、約1200万人にもなると推定され、日本人のおよそ10人に1人はIBSだと言われています。IBSは男性より女性に起こりやすい病気で、10代〜20代に多くなっています。男性の場合も、同じ10代〜20代の繊細な若者がなりやすいことから、精神的な原因が大きいと考えられています。
IBSの4つのタイプ
IBSは、特定の条件で腹痛が起こるなどの、基本的な症状はどれも共通していますが、それとは別に人によってさまざまな症状が出ます。その症状によって4つのタイプに分けられますが、必ずしもずっとそのタイプが続くわけではなく、便秘型から混合型へ変わるなどのケースもあります。
【便秘型】
IBSの中でも便秘になることが多い人は、これに分類されます。特に女性はもともと便秘になりやすいため、便秘型になる割合が高いです。便は硬く、うさぎのようなコロコロ便が出ることが多くなります。
もともと便秘になりやすい人は、その時起こっている便秘がIBSのものなのか、もともとのものなのかを区別するのは難しく、IBSになっても気づかない人もいます。
【下痢型】
すぐ下痢になってしまう人は、下痢型です。比較的男性に多く、便は水様便や泥状便になりやすくなっています。便秘型も下痢型も、腹痛が起こった時に排便をすると、少し症状が和らぐという特徴があります.
【混合型】
混合型は、便秘と下痢を繰り返してしまうという症状があります。IBSの約半数がこの混合型で、もっとも多いタイプです。便秘型と同様、混合型も女性の割合が高くなっています。
【ガス型】
このタイプはほかのタイプに比べて、便通に問題はありません。ですが、その代わりおならが出やすかったり、お腹にガスが溜まってしまう「膨満感」を感じることが多くなります。男性の場合だとそこまで気にしない人もいますが、女性の場合は自分が臭くないか、おならの臭いが漏れていないかなど、周囲にどう思われているのかが気になってしまうようです。
デリケートな部分の悩みですので、親しい人にも相談しにくく、一人でどうすることもできずに悩んでしまうこともあります。そんなことが続いていくと、人と会うのが嫌になったりうつ病になったりするなど、精神面にも悪影響が出てきます。
思春期の中学生や高校生といった、若い人もIBSになることがあり、腹部の膨満感やおならのことが気になって授業に集中できなかったり、においのことで影で噂されているのではないかと不安になったり、悩みが尽きません。多感な時期ですので、精神面の成長などに影響が出ないように気をつけたいところでもあります。
膨満感やおならが止まらないことも
主にガス型の人になりますが、お腹が張っている感じがする「膨満感」があったり、それによりおならが頻繁に出そうになったりすることがあります。これは腸の中にガスが過剰に溜まることによって起こりますが、なぜIBSだと普通の人よりガスが溜まりやすくなってしまうのでしょうか。
ガスはそもそも、食事をすることで産生されますが、IBSが原因で消化機能に問題が生じると、ガスが産生されても排泄がされにくいなどの症状が起こります。そういったバランスの崩れから、膨満感が起こってしまうのです。
ガスが溜まっていくと、おならを出そうとする働きが起きますが、会議中や授業中などでは出すわけにも行かず、我慢するしかなくなります。お腹が張っているのに我慢をしなければならないのはとても辛いことですし、排泄されないガスがどんどん溜まっていき、膨満感がさらに高まっていきます。
場合によってはそれが原因で、冷や汗や動悸などが起きたり、具合が悪くなることもあります。もしおならが出せる状況でも、次から次へ溜まっていくため、常に気にしておかなければなりません。また、出したつもりがなくてもおならが漏れている場合や、肛門以外に口などからも臭いにおいのするガスが出る場合もあります。
こういう症状がある人は、本人が自分のにおいに気づいていないこともあり、周りの人に不快感を与えたり、逆に後から自分で気づいて嫌な気分になったりすることもあります。特に女性にとってはとても恥ずかしさを感じることですし、深刻な悩みなのです。
IBSになると臭いおならがでる?
IBSになると、おならが出やすくなるだけでなく、においも臭くなることがあります。その原因は、腸内環境の悪化にあります。腸内環境が悪くなり悪玉菌の活動が活発になると、腐ったようなにおいがするガスを発生させます。ですが、腸内環境の悪化以外にも、臭いおならが出る原因はいくつかあります。
単純に、肉やにおいの強い食べ物を食べるだけでも、臭いおならは出ます。また、加齢も臭いの原因のひとつで、その理由は胃腸の機能が弱くなっていくことにあります。胃腸が弱くなると、消化に時間がかかり、食べたものが胃腸に長く止まります。胃腸に長い間とどまっていた食べ物は、それだけ発酵が進んでいますので、においも臭くなるというわけです。
IBSになる原因
IBSになる原因としてはいくつかのものがあると考えられていますが、その中でももっとも多いのが、ストレスなど心因性のものです。
心因性のもの
メンタルが弱い人はIBSになりやすいと考えられています。例えば、以下のような性格の人は、なる可能性が高いといえます。
- 神経質である
- 几帳面だったり真面目である
- あがり症や、すぐに緊張してしまう
- 責任感が強く頑張りすぎてしまう
- 完璧主義である
とにかく頻繁に、あるいは長時間ストレスを感じてしまう人は、IBSになりやすい人です。IBSになってしまうと、緊張や不安を感じる場面で起こることが分かっているため、そういう場所に行くこと自体にもストレスを感じることがあります。
また、会議や授業、通勤通学といった、長時間トイレに行けない状況に置かれることに不安を感じてしまうなどの理由から、さらにIBSを悪化させてしまう悪循環に陥ってしまうことも、少なくありません。
ウイルスや細菌の感染によるもの
ウイルスや細菌に感染し腸炎になった場合、腸の粘膜が弱くなったり、腸内細菌の変化で知覚機能が敏感になります。そのため、少しの刺激で腹痛や下痢が起こってしまうようになります。
腸内細菌の乱れによるもの
偏った栄養バランスや、肉中心の欧米食ばかりを食べていると、腸内細菌に乱れが生じることがあります。そして腸内環境が悪くなることが、IBSにつながってしまうことがあるのです。最近では、このような腸内環境のことを、腸内フローラと呼ぶことが多くなっています。
腸内フローラとは?
腸内フローラという言葉を聞いたことはあるでしょうか。テレビなどで知って、変わった名前だと感じている人もいるかもしれませんが、フローラとは花畑という意味です。小腸や大腸に存在しているさまざまな腸内細菌が、顕微鏡で見ると花畑のように見えるため、こう名付けられました。
腸内細菌は、その働きによって大きく「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つに分けられます。
【善玉菌】
善玉菌は、悪玉菌の繁殖や侵入を防ぎ、腸内を健康に保ちます。主に人体にとってプラスになる働きをしてくれるのが善玉菌です。この種類で有名なものは、乳酸菌やビフィズス菌などです。
【悪玉菌】
悪玉菌は人体に悪い影響をもたらす細菌で、腐ったようなにおいを出したり、場合によっては発がん性の物質をつくったりすることもあります。
腸内では、この悪玉菌と善玉菌が戦いを繰り広げており、善玉菌が多い状態が腸にとって良く、逆に善玉菌が増えると腸や人体に問題が出てきてきます。この種類で有名なものとしては、大腸菌や黄色ブドウ球菌などがあります。
【日和見菌】
日和見菌とは、その名の通り基本的には中立の立場ですが、善玉菌と悪玉菌のどちらかが優勢の状態では、優勢な方に加勢して働くという性質を持っています。日和見菌の種類には、大腸菌(無毒株)やバクテロイデスなどがあります。
腸内フローラのバランスを整えるには?
人の腸内は赤ちゃんのころは、善玉菌が優勢になっています。それから歳を重ねるごとに、だんだん悪玉菌優勢へと変わっていきます。腸内フローラのバランスは、意識的に整えなければ悪玉菌が増えやすくなってしまいますので、生活習慣を見直して善玉菌が増えやすいような環境にしてあげる必要があります。そのためにもっとも有効なことは、食生活を改善するです。
【避けるべき食べ物】
悪玉菌が増えると腸内フローラは悪くなっていきます。ですから、悪玉菌が増えるような食べ物は避けるべきです。具体的には、肉や魚・卵・乳製品などの動物性たんぱく質は、悪玉菌の栄養になります。できれば避けたいですが、主菜として良く食べられているものばかりですので、難しいこともあるでしょう。
必要以上に食べ物の制限をすると、栄養バランスが偏ってしまうことにもなりますし、何より辛くて続けられないということにもなりかねません。栄養バランスを考えつつ、好きな食べ物も適度に摂りながら、続けることを第一に考えましょう。
【食べたほうがいいもの】
腸内フローラのバランスを整えるために、食べたほうがいいものとは何なのでしょうか?腸内環境を良くするには、加齢により減っていく善玉菌を増やすことが大事です。そのためには、善玉菌を含む食品(プロバイオティクス)を摂ることが効果的です。それから、善玉菌の栄養となる食品(プレバイオティクス)も摂ることで、より一層善玉菌を増やす効果が望めます。
・プロバイオティクス
納豆・味噌・しょうゆ・ぬか漬け・キムチ・チーズ・ヨーグルトなどの発酵食品、善玉菌が含まれた整腸剤などがこれにあたります。
・プレバイオティクス
フラクトオリゴ糖・ガラクトオリゴ糖・乳果オリゴ糖・大豆オリゴ糖などのオリゴ糖類、水溶性食物繊維のイヌリン(菊芋・ごぼう・ニラ・にんにくに多く含まれる)など、一部の食物繊維がこれにあたります。食物繊維の中でも水溶性のものが、特に善玉菌を増やすためには有効です。
【夜更かしや、夜遅くに食事をしない】
腸の機能を正常に保つためには、規則正しい食事や就寝などの良い生活習慣も大切です。寝る前に胃に食べ物を入れた場合、起きた時に空腹を感じず、朝食の量が減ったり食べなかったりする原因になります。
朝にしっかり食事をすることで、大腸の動きが活発になり排便が起こります。ですが、朝食を食べないと排便の機会がなくなり、便秘につながります。便秘は悪玉菌を増やすことにもつながりますので、要注意です。また、寝る前の食事は寝ている間も腸に負担をかけますので、腸機能低下の原因にもなります。
IBSの治療
IBSの治療は、基本的に薬物療法が主体になります。セレキノンなどの、腸の動きを正常にする薬などがよく処方されます。それから、精神的な影響が大きい病気ですので、場合によっては精神を安定させる薬を処方することもあります。または、本人の希望も考慮したうえで、カウンセリングなども行われます。また、生活習慣の見直しとして、以下のような提案もあります。
- 適度に運動をする
- 夜更かしをせず、十分な睡眠をとる
- 決まった時間に排便する習慣をつける
- リラックスできる時間を設ける
そのほかに自分でできることとしては、食事に関することです。辛いものなど刺激物を摂取するのを控え、繊維質の多い野菜などを摂るのが効果的です。その際、善玉菌を増やすために、プロバイオティクスやプレバイオティクスを意識して摂るといいでしょう。腸内フローラのバランスを良くすることで、症状が改善していきます。
おすすめのサプリメント
腸内フローラのバランスを良くするためには、善玉菌を増やすことが先決です。とはいえ、善玉菌は排便のたびに排出されており、また歳を取ると腸内に留まりにくくなりますので、食事だけで補おうとするのは大変です。そこでおすすめなのが、サプリメントからの摂取です。
ドクターズチョイス フローラケアプラス
市場の多くのサプリメントは、1種類の善玉菌しか含んでいなかったり、数が少なかったりで効果的なものは多くありませんが、「ドクターズチョイス フローラケアプラス」は、腸内フローラに効果的な3つの条件を満たした、医療レベルの善玉菌サプリメントです。腸内フローラを良くするためには、この医療レベルの善玉菌を摂取し続けることが大切です。
まとめ
IBSは若い人や、メンタルが弱い人に多い病気で、10代でなってしまうことも少なくありません。精神的なことが原因で発症するため、ある意味では精神疾患に近いものもあります。そのため、まだ親の保護下にある年齢では、精神的なケアが重要になります。
進行しすぎなければ、そこまで深刻な状況になる病気ではないため、大人から見れば腹痛やおならといった症状は、大したことじゃないと感じることもあるでしょう。ですが、繊細な若者にとっては、学校に行きたくなくなるほど深刻な悩みになることもあります。子どもが何を感じているかをしっかり聞いて、気持ちを汲み取ってあげることも必要です。
IBSは薬で一時的に症状を良くすることもできますが、それは根本的な解決にはならず、そもそもの発端となっている不安や緊張を改善することが、治すための1番の近道です。また、生活習慣を見直して、長期的な目線で改善していく意志も必要です。ストレスのケアと食生活の改善にじっくり取り組んでいきましょう。
この記事の監修ドクター
自然療法医 ヴェロニカ・スコッツ先生
ブラジルのリオグランデドスル・カトリック大学認定の自然療法専門医。アメリカ、カナダ、ブラジルの3カ国で認定された国際免許を取得しており、専門医として自然由来のサプリメントに関する知識と精密な現代科学のデータを組み合わせて診断や治療を行っています。自身のフィットネスインストラクターとしての16年間の経験を活かし、多くの患者が抱える肉体的な問題だけでなく、精神的な問題も含めて、自然由来のサプリメントを用いた新しい“先見的な予防医学”にも注力しています。