【ペインター博士監修】適切な処置を行えば亀頭包皮炎は自宅でも治せます
◇目次◇
※本項には患部の症状がわかる画像が含まれています。閲覧される場合は自己責任でご覧ください。
アメリカテキサス州出身。
ブリガム・ヤング大学で運動科学の学位を、
パーカー大学ではその博士号を取得。
現在はユタ州ファーミトン市でカイロプラティックを施術する傍ら、「国境なき医師団」と協力し、ハイチやドミニカ共和国を含む複数の国で医療の提供にも注力している。
亀頭包皮炎(きとうほうひえん)とは?
亀頭包皮炎とは、大腸菌や黄色ブドウ球菌などの
雑菌やカンジタ菌が亀頭や包皮に感染することにより発症する病気です。
厳密にいうと、亀頭炎は亀頭の炎症、包皮炎は包皮の炎症で
亀頭包皮炎は両者の炎症を指します。
細菌がたまりやすくなる包茎が原因となる場合もあります。
一般的に成人では、性行為、疲労、陰部の洗いすぎ、下着とのこすれなどで
小さな傷ができ、そこから感染します。
亀頭包皮炎の原因
亀頭包皮炎の原因はカビの一種である真菌、
大腸菌や黄色ブドウ球菌といったありふれた菌による感染です。
そのため、感染経路は性交渉だけとは限らず、
日常の習慣・行動が原因となる場合があります。
亀頭包皮炎となる主な原因には以下のような習慣・行動があげられます。
原因菌を保有しているパートナーと性交渉をした場合や、
性交渉中にペニスに傷ができた場合には、亀頭包皮炎になる可能性が高くなります。
自慰行為でペニスに傷ができてしまった場合も発症の可能性があります。
コンドームなしでの性交渉や風俗店でのオーラルセックスも原因となりえます。
ペニスが不衛生な状態にあると、原因菌が繁殖しやすく、亀頭包皮炎の発症の可能性が高まります。
包茎の場合はペニスを清潔に保つことが難しく、また蒸れやすいことから発症の可能性はさらに高くなります。
このため、子供でも亀頭包皮炎は発症します。
亀頭包皮炎はありふれた菌が原因であるため、免疫力が低下している場合には発症の可能性が高まります。
体調不良時の性交渉や糖尿病を患っている場合も発症リスクは高まります。
一見、矛盾しているようにも思えますが、一般的なせっけんやボディソープでは
雑菌を殺すことはできても真菌を殺すことはできません。
そのため、ペニスを洗いすぎると雑菌がいなくなり
真菌がより繁殖しやすい状態になるため、カンジタ性亀頭包皮炎のリスクが高まります。
また、洗いすぎによりペニスに傷がついてしまうことも発症の原因になります。
亀頭包皮炎の症状【画像あり】
一般的な亀頭包皮炎の症状としては、
痛み、かゆみ、赤み、悪臭などがあげられます。
原因が細菌の場合、包皮が赤く腫れ、痛みやかゆみといった症状がみられます。
腫れがひどい場合は水ぶくれのようになることもあります。
原因がカンジタ菌の場合、亀頭や包皮に付着したカンジタ菌が増殖して赤くなり、
白いカスがたまり、かゆみなどがみられます。
また、白い薄皮のような状態で包皮が剥がれ落ちることもあります。
※本項には患部の症状がわかる画像が含まれています。閲覧される場合は自己責任でご覧ください。
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カンジタ性亀頭包皮炎と細菌性亀頭包皮炎の違い
亀頭包皮炎には大きく分けて、
細菌性亀頭包皮炎とカンジタ性亀頭包皮炎があります。
これら2つの亀頭包皮炎の違いについて見ていきましょう。
細菌性亀頭包皮炎もカンジタ性亀頭包皮炎も
症状そのものはよく似ているため目視での識別は困難です。
カンジタ性亀頭包皮炎の場合は
亀頭の皮膚が薄皮のようにポロポロと剥がれ落ちてくることもあります。
また両方に同時感染している可能性もあり、
その場合は双方に効果がある治療薬を使用しなければなりません。
原因菌が不明なまま市販薬を使用すると、
かえって症状が悪化する可能性がありますのでご注意ください。
亀頭包皮炎の病院での治療法
亀頭包皮炎の治療法は原因菌が細菌なのかカンジタ菌なのか、
またはその両方なのかで変わってきます。
皮膚の腫れや痛みがあり、炎症がひどい場合は抗生物質の飲み薬や塗り薬が処方されます。
かゆみや赤みが同時にある場合はステロイド含有の塗り薬が処方されることもあります。
または、抗生物質の塗り薬とステロイド含有の塗り薬双方を混ぜて使用する場合もあります。
抗真菌剤の塗り薬が処方されます。亀頭や包皮は粘膜が敏感なため、基本的にはクリームより刺激の少ない軟膏が使用されます。
細菌性亀頭包皮炎と同様かゆみや赤みがある場合はステロイド含有の塗り薬、
または抗真菌剤の塗り薬とステロイド含有の塗り薬を混ぜて使用する場合もあります。
細菌とカンジタに同時感染して発症している場合は、
抗生物質の飲み薬と抗真菌剤の塗り薬、
ステロイド含有の塗り薬を混ぜて使用することがあります。
亀頭包皮炎の治療薬
原因菌や症状に応じて以下のような薬が使用されます。
細菌性 亀頭包皮炎 | カンジタ性 亀頭包皮炎 | |
---|---|---|
抗生物質の飲み薬 | ・オゼックス ・クラビット ・クラリス ・フロモックス | |
抗生物質の塗り薬 | ・クロマイP ・フシジンレオ |
|
抗真菌剤の塗り薬 | ・ロテュリミン ・アスタット軟膏 | |
ステロイド含有の塗り薬 | ・キンダベート | ・キンダベート ・グリメサゾン ・ロコイド |
細菌とカンジタを同時に治療する方法は大きく分けて2種類あります。
「抗生物質の飲み薬+抗真菌剤の塗り薬+ステロイド含有の塗り薬」を組み合わせて使用します。
細菌には抗生物質の飲み薬を使用し、カンジタには抗真菌剤の塗り薬とステロイド含有の塗り薬を混ぜて使用します。
しかし、治療薬には副作用が報告されており、また継続的に使用することで耐性菌が発生するというデメリットがあります。
カンジタ菌を始めとした様々な細菌や真菌を、これ1つでまとめて殺菌できるという
優れた特徴を持つのがティーツリーオイルです。
強い殺菌力とその効果は多くの臨床研究で証明されており、また天然由来のため副作用の心配がないというメリットがあります。
亀頭包皮炎の注意点
性交渉の相手が膣カンジタをもっている場合は感染しやすいため、注意する必要があります。
せっけんやボディーソープでゴシゴシと洗いすぎることにより、
必要な脂分までもがとれて皮膚が炎症を起こし、細菌が繁殖しやすくなる場合もあります。
刺激を避けるためにもせっけんなどは使用せずに、ぬるま湯で軽く洗う程度が適切です。
体を洗ったせっけんの泡が陰部にも付着するので、ある程度は陰部の皮膚表面の雑菌も洗い流され、
不衛生になりすぎることはないでしょう。
刺激を避けるためにもせっけんなどは使用せずに、ぬるま湯で軽く洗う程度が適切です。
体を洗ったせっけんの泡が陰部にも付着するので、ある程度は陰部の皮膚表面の雑菌も洗い流され、不衛生になりすぎることはないでしょう。
※水虫用の市販薬で治癒するという情報もありますが、原因菌の種類によっては逆効果の場合もあり、注意が必要です。
亀頭包皮炎と包茎の関係
亀頭包皮炎は真菌やその他の雑菌がペニスに付着することにより起こる炎症です。
これらの原因菌は特に珍しいものではなく、日常生活のあらゆるところに存在していますが、
不衛生かつ湿気の多い場所を好み繁殖します。
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包茎の場合は包皮内が不衛生になりやすくまた湿気も多いため、これらの原因菌が繁殖しやすい条件がそろっていると言えます。
何らかの原因により包皮内に原因菌が侵入すると、
その原因菌が増殖し続け、最終的には亀頭包皮炎を起こしてしまうのです。
仮性包茎の場合は包皮を翻転させ、亀頭を清潔に保ち乾燥させることで亀頭包皮炎の発症率を抑えることができますが、真性包茎の場合は包皮の翻転が困難なため亀頭包皮炎の発症率が高くなります。
真性包茎の場合の打開策としては、包皮の切除が最も有効です。
亀頭包皮炎は自然治癒する?
亀頭包皮炎(きとうほうひえん)を放置していて自然と症状が改善されていくこともありますが、
これは原因菌が体内からいなくなったわけではありません。
そのため、性交渉のパートナーに感染させてしまう可能性も残っており、
また免疫力の低下などの要因により再発症する可能性もあります。
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亀頭包皮炎の自然治癒を期待して放置していると症状が長引き、合併症を発症するリスクが高まります。
潰瘍や尿道が狭くなる尿道狭窄(にょうどうきょうさく)、足の付け根にしこりができるリンパ節腫脹(しゅちょう)などの合併症を引き起こす可能性があります。
結果として、尿路感染症や陰茎ガンといった命に関わる合併症を引き起こすリスクも高まります。
市場には亀頭包皮炎に効果があるとされる市販薬も存在しているため、自分で治せるのではないかと思うかもしれません。
しかし、亀頭包皮炎は原因菌によって細菌性とカンジタ性の2種類が存在します。
治療には原因菌に応じた治療薬を使用する必要がありますが、
それぞれの症状は似ており、一般の方が違いを判別するのは困難です。
そのため、間違った市販薬を使用したら、もちろん効果は得られません。
適切な市販薬を見つけることが困難ということも、亀頭包皮炎を自分で治すことが難しい理由の1つになっています。
このようなことから基本的に亀頭包皮炎に自然治癒はありません。
症状が改善しているように見えても原因菌は体内に存在しており、再発の可能性が十分にあるのです。
亀頭包皮炎の自然治癒を期待して放置していると症状が長引き、合併症を発症するリスクが高まります。
潰瘍や尿道が狭くなる尿道狭窄(にょうどうきょうさく)、足の付け根にしこりができるリンパ節腫脹(しゅちょう)などの合併症を引き起こす可能性があります。
結果として、尿路感染症や陰茎ガンといった命に関わる合併症を引き起こすリスクも高まります。
市場には亀頭包皮炎に効果があるとされる市販薬も存在しているため、自分で治せるのではないかと思うかもしれません。
しかし、亀頭包皮炎は原因菌によって細菌性とカンジタ性の2種類が存在します。
治療には原因菌に応じた治療薬を使用する必要がありますが、それぞれの症状は似ており、一般の方が違いを判別するのは困難です。
そのため、間違った市販薬を使用したら、もちろん効果は得られません。
適切な市販薬を見つけることが困難ということも、亀頭包皮炎を自分で治すことが難しい理由の1つになっています。
このようなことから基本的に亀頭包皮炎に自然治癒はありません。
症状が改善しているように見えても原因菌は体内に存在しており、再発の可能性が十分にあるのです。
亀頭包皮炎を自宅で治すには?
先にも述べましたが、亀頭包皮炎に自然治癒はありません。
しかし適切な処理を行えば亀頭包皮炎は自宅でも直せるのです。
自宅で治すためには亀頭包皮炎に有効な成分が入った市販薬を使用することが大変重要になります。
効果的なものとしてはクロラムフェニコール、ラノコナゾール、クロトリマゾール、ティーツリーオイル
という成分が入ったものになります。
抗生物質の1つで、クロマイP軟膏などの市販薬に使われている成分です。
亀頭包皮炎の原因菌となり得るブドウ球菌・大腸菌、クラミジアの原因菌であるトラコーマクラミジア、その他リケッチア(細菌より小さくウイルスより大きい一群の微生物)などに対して強い作用を示し、細菌の蛋白質の合成を阻害することで、その増殖を抑えます。
主な副作用として、皮膚の真菌症やウイルス感染症(紅斑、かゆみ)、皮膚の刺激感、発疹、接触性皮膚炎(かゆみ、水疱)などが報告されています。このような症状が出た場合には使用を中止し、かかりつけの医師または薬剤師にご相談ください。
アスタット軟膏などの市販薬に使われている成分です。
皮膚糸状菌などの真菌(カビ)の細胞膜成分の生合成を阻害することにより
真菌の増殖を抑える抗真菌作用があります。
主な副作用として、接触性皮膚炎、刺激感、発赤、小水疱、かゆみ、亀裂、乾燥、腫脹などが報告されています。
このような症状が出た場合には使用を中止し、かかりつけの医師または薬剤師にご相談ください。
ロテュリミン、エンペシド、ピロエースなどに使われている成分です。
カンジタ性亀頭包皮炎の原因菌である真菌の代謝を阻害し、死滅させる抗真菌作用があります。
亀頭包皮炎のほか、白癬、癜風(でんぷう)の治療にも効果的です。
しかし、副作用として、局所の刺激感、皮膚炎、発赤・紅斑、びらん、丘疹などが報告されていますので、
このような症状が出た場合には使用を中止し、かかりつけの医師もしくは薬剤師にご相談ください。
ティーツリーオイルとはオーストラリア東海岸の亜熱帯地域、ニュージーランド、
インドネシアなどに生育している常緑植物、ティーツリーから抽出された精油になります。
オーストラリアの先住民族、アボリジニの間では何千年もの間、
この葉を砕いてケガや皮膚の治療などに使われてきました。植物由来で副作用もほとんどないことから
「自然の抗真菌薬」として、民間療法で広く使用されています。
植物由来で副作用もほとんどないことから「自然の抗真菌薬」として、民間療法で広く使用されています。
ティーツリーオイルは植物由来のため、掻きむしってできた傷口にもしみることなく、これ1つでカンジタ菌を始め、様々な細菌や真菌を殺菌できます。
副作用の心配はありませんが、植物由来ということもあり、人によっては穏やかに効果を実感する場合があります。安心・安全かつ確実に亀頭包皮炎を治療したい方におすすめの成分です。
ティーツリーオイルの殺菌力がすごい!
ティーツリーオイルが「真菌」も「細菌」も99.9%殺菌することは、数々の臨床実験で証明されています。
まずはウィキペディアの記事をご覧ください。(一部抜粋)
ティーツリー油は、0.5%から1%未満の濃度に希釈した場合でも、幅広い種類の細菌や真菌に対して強い殺菌力がみられ
タンパク質に直接はたらくため耐性菌も発生しにくい。
補完・代替医療に精油を用いたり、せっけんや洗浄剤へ配合するなど幅広く使われている。
フケを防止するためのティーツリーが配合されたシャンプーもある。
歯周病、消毒、傷、火傷、カンジダ、白癬など菌が原因とされる疾患の殺菌を目的として全身に広く用いられる。防臭効果もある。
火傷や関節痛の痛みを軽減する。
歯周病、消毒、傷、火傷、カンジダ、白癬など菌が原因とされる疾患の殺菌を目的として全身に広く用いられる。防臭効果もある。
火傷や関節痛の痛みを軽減する。
自然の抗真菌薬として、口角炎などに民間療法で用いられる。
口腔内のすぐれた殺菌作用や口臭予防作用があり、入れ歯の殺菌剤としても有効であった。
ヒトから採取した歯垢にティーツリーを混ぜ、ティーツリーを除いてから培養し10種の菌を観察した結果、ティーツリー1%濃度の液では99.9%が殺菌され、原液では全く菌の発育が観察されなかった。
口腔細菌の発育を抑制し、歯垢形成を抑制する。ティーツリーを配合した歯磨き剤や洗口剤がある。
精油の臨床研究は、主に足白癬に関するものである。水虫や魚の目、タコなどの足の症状60例に対し、38例が顕著な効果、20例に良好な効果があった。
にきびや口腔のカンジダ、皮膚のカンジダ、皮膚炎・湿疹、ヘルペス、爪・股・足の白癬に用いられ、被験者50名のうち1名を除き、症状の完治か顕著な効果があった。
また、医薬品よりも副作用も少なかった。
ウィキペディアより一部抜粋
亀頭包皮炎の薬を選ぶ際のポイント
亀頭包皮炎は原因菌により、細菌性もしくはカンジタ性亀頭包皮炎に分類できます。
治療には原因菌に応じた薬を使用することがポイントになりますが、
一般の方ではそれを見分けるのが非常に困難なため、
病院で原因菌を特定してもらう必要があります。
例外として、ティーツリーオイルのような
細菌とカンジタ菌(真菌)両方を殺菌できる成分を使うことで、原因菌を特定しなくても治療が可能です。
Point.1
患部はデリケートなため、できるだけ副作用のない天然成分のものを選びましょう。
治療が長期になれば、市販薬であっても副作用の可能性が高まります。また、抗生物質を長期使用すると体内で耐性菌が生成されるため、抗生物質が効かなくなってしまいます。
抗生物質ではない天然の殺菌成分なら副作用はありません。耐性菌の生成がないため長期治療も可能になります。
Point.2
亀頭包皮炎に蒸れや水分は禁物のため、軟膏には水分を含まないものが効果的です。
軟膏やクリームなどの性状で、かつ水分量が限りなく少ないものを選びましょう。
患部の群れを防ぐだけでなく、患部に溜まってコーティングしてくれます。
ドクターズチョイスでは、細菌」も「真菌」も99.9%殺菌するティーツリーオイルを配合したファンガソープEXとファンガクリームを開発しました。
ドクターズチョイス
亀頭包皮炎 完治セットの特徴
亀頭包皮炎の予防と再発防止
【予防のために】
【予防のために】
亀頭包皮炎(きとうほうひえん)の原因は日常生活に存在している様々な雑菌です。
菌が付いた手で陰部を触るだけでも感染の可能性があるので、手洗いは有効な予防策となります。
入浴の際は包皮の中までよく洗い、入浴後はドライヤーなどで乾かし、蒸れを防ぐことが重要です。
不特定多数との性交渉は感染リスクの増加につながります。亀頭包皮炎に限らず性行為を行う際にはコンドームを使用することで、他の性感染症への感染リスクを抑えることができます。
カンジタ性亀頭包皮炎の男性の原因菌が女性に感染すれば、膣カンジタを引き起こします。
そのため、お互いに性感染症の検査を定期的に行うことが望ましいです。
【再発防止のために】
【再発防止のために】
亀頭包皮炎治癒後も日常の習慣・行動に注意を払いながら、これを日課にすれば、副作用の心配なく、亀頭包皮炎の再発を防ぐことができます。