内臓脂肪とは?
内臓脂肪を減らす方法についてお話する前に、まずは内臓脂肪の仕組みについて知っておきましょう。
体脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があります。
皮下脂肪は、太ももやお尻まわり、下腹部などにつく脂肪です。
皮膚をつまんで指でつまむことができる脂肪なので、触ってすぐに分かります。
それに対して、内臓脂肪は内臓のまわりにつく脂肪です。
内臓のまわりにつく脂肪のため、触っても分かりづらいという特徴があります。
2種類の体脂肪のうち、注意が必要なのは内臓脂肪です。
なぜなら、内臓脂肪は内臓のまわりに直接つくことで、内臓に直接影響を与えやすいものだからです。
内臓脂肪が過剰に蓄積されることで、脂質異常症、糖尿病、高血圧など、さまざまな病気を引き起こす可能性があります。
中年以降の男性や閉経後の女性は、内臓脂肪の蓄積が見られることが多いため、特に注意が必要です。
内臓脂肪を蓄積するリスクと危険性について
内臓脂肪は、内臓を衝撃からまもったり、体を動かすエネルギー源になるための役割を果たします。
そのため、適度に蓄積する分には問題ありません。
ただし、過剰に蓄積すると、炎症の原因となるたんぱく質やホルモンの放出を促します。
その結果、LDLコレステロールが増えたり、血管内のプラーク生成、血栓の危険性など、様々な病気のリスクにつながります。
あなたの内臓脂肪危険度をセルフチェックする方法
内臓脂肪がたまってしまっているかどうかを正確に知るための確実な方法は、病院でCTスキャンを受けることです。しかし、保険適用でも1万円ほどの検査費がかかってしまいます。
そこで今回は、
内臓脂肪がたまっているかどうか、自宅でも手軽に確認できる方法をお伝えします。
腹囲を測ってみよう!
ポイント




男性で85cm、女性で90cmを超えると、内臓脂肪型肥満の疑いが強いといえます。
内臓脂肪を最速で減らす3つの方法
内臓脂肪を最速で減らすには、“代謝を上げる”ことが重要になります。
1. 食生活の見直しは必須
高たんぱく、低糖質の食事を心がける
体がエネルギー消費をするには、たんぱく質を摂るのが最も効率的です。
なぜなら、たんぱく質を摂ることで筋肉量が増え、基礎代謝が上がるからです。
例:脂肪分の少ない肉・魚類・豆類
十分な水分補給をする
冷たいお水よりも常温や白湯のほうが基礎代謝を上げることが分かっています。
1日当たり2リットルの水分を摂るように心がけましょう。
2. 運動をする
厚生労働省によると
内臓脂肪を燃焼するには週に10エクササイズ以上の有酸素運動をするべきだとしています。
10エクササイズの運動量の目安
- 早歩きでの散歩を150分(1日20分程度)
- または家での体操を180分
- または自重(自分の体重を負荷にする)トレーニングを200分
- またはジョギング・エアロビクスを90分
参考:
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-05-002.html
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/11/s1109-5g.html
3. 〇〇〇なオメガ3脂肪酸を摂取する
オメガ3脂肪酸を摂ることで、蓄積された内臓脂肪を減少させる効果があることが明らかになっています。
代表的なオメガ3脂肪酸としてDHAやEPAなどが知られており、どちらも青魚に多く含まれています。
オメガ3脂肪酸が内臓脂肪を減少させる(12:52~)
オメガ3脂肪酸の推奨摂取量は、1日あたり1,000mgとされています。
これは、焼きサバ18人前、マグロの刺身45切れに相当するため、普段の食事だけで摂取するのは困難です。
また、注意したいことが、もう一つあります。
高品質なオメガ3脂肪酸でなければ逆効果になるリスクがあることです。
オメガ3脂肪酸は非常に酸化しやすく、酸化によって「ヒドロペルオキシド」という成分を生じます。
この成分は、発がん性物質など有害物質を生み出す原因となるため、低品質なオメガ3脂肪酸は避けなければいけません。
ドクターズチョイス「プレミアムオメガ3」は、国際フィッシュオイル機関「IFOS」の品質基準をすべてクリアしたオメガ3脂肪酸が高配合されています。
たった2粒で、普段の食事だけでは摂取するのが困難な、高品質なオメガ3脂肪酸を1,000mg摂取できます。
オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)の4つの働きに関する研究
①中性脂肪値を下げる
アメリカ心臓協会が提供する臨床データによると、
オメガ3脂肪酸の投与で血漿中性脂肪値が25~34%下がったと報告されています。
また、アメリカ心臓協会は中性脂肪値を低下させるためにDHAとEPAを合わせて2~4g摂取することを推奨しています。
さらに、食事からだけでこの量のDHA・EPAを摂ることは難しいため、フィッシュオイル、オメガ3脂肪酸サプリメントの使用もおすすめされています。
(ドクターズチョイス「プレミアムオメガ3」は、1日分4粒に2gのDHA・EPAを配合)
②代謝を上げる
【臨床試験①】
健康な老年女性における12週間のオメガ3脂肪酸の投与は就寝時・運動時の代謝率を上げる
【方法】
60~76歳の女性24人を被験者とし、フィッシュオイルを摂取するグループと偽薬を摂取するグループに分け、12週間追った。
【結果】
フィッシュオイルの摂取は
就寝時代謝率を14%アップ
運動時エネルギー利用量を10%アップ
就寝時の脂肪酸酸化率(脂肪燃焼率)を19%アップ
運動時の脂肪酸酸化率(脂肪燃焼率)を27%アップ
また、
中性脂肪値を29%減らし、
除体脂肪量を4%増やし、
運動機能を7%上げた。
③脂肪燃焼を促進する
【臨床試験②】
健康な成人におけるフィッシュオイル摂取の体脂肪量と基礎脂肪酸化量への影響
【方法】
6名の健康な成人を被験者とし、3週間、調整された食事をとり、その10~12週間後、3週間、食事中の6gの脂質をフィッシュオイルに置き換えた食事をとった。
【結果】
摂取カロリー量に変化はなかったのにもかかわらず、フィッシュオイルを摂取する食事に切り替えると被験者の基礎脂肪酸化が増え、体脂肪量が減った。
出典:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15481762/
【臨床試験③】
健康な成人におけるフィッシュオイル補充の就寝時代謝率、体組成、唾液中のコルチゾールに対する影響
【方法】
44人の健康な成人男女を被験者とし、偽薬を摂取するグループとフィッシュオイルを摂取するグループに分け、6週間追った。
【結果】
フィッシュオイルを摂取するグループにおいて
・除脂肪体重の大幅な増加
・脂肪量の大幅な減少
・体脂肪率の減少
・唾液中のコルチゾール値の減少
傾向が見られた。
出典:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2958879/
【臨床試験④】
フィッシュオイルは過体重/肥満の成人において、抗肥満効果があるのか?(ランダム比較化試験のメタ分析)
【方法】
21個の研究を分析した。
【結果】
・フィッシュオイル摂取+生活習慣の改善で腹囲が大幅に小さくなった。
・フィッシュオイル摂取のみ、もしくはフィッシュオイル+生活習慣の改善で腹囲と腰囲の比率が大幅に小さくなった。
出典:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4646500/
【臨床試験⑤】
n-3系多価不飽和脂肪酸を2カ月間摂取することは、二型糖尿病の女性において、インスリン抵抗性を悪化させることなしに、肥満とアテロームの要因を減らす(ランダム比較化試験)
【方法】
二型糖尿病の女性27名を被験者とし、偽薬を摂取するグループとフィッシュオイルを摂取する2つのグループに分け、2カ月間追った。
【結果】
偽薬を摂取したグループよりもフィッシュオイルを摂取したグループのほうが、総脂肪量と皮下脂肪直径が低かった。