【ドクタースコッツ監修】陰部のかゆみにクロマイを使っても大丈夫?| B&H健康コラム
クロマイとは?
クロマイ(クロロマイセチン)とは、抗生物質であるクロラムフェニコールを配合した治療薬の商標名です。
かゆみや炎症に対して有効な、軟膏や膣錠といった種類の治療薬が製品化されています。
クロマイの種類
商品名 | 有効成分 | 効能・効果 |
---|---|---|
クロマイ-P軟膏AS | クロラムフェニコール(抗生物質) フラジオマイシン硫酸塩(抗生物質) プレドニゾロン(抗炎症剤・ステロイド) |
・化膿を伴う湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん ・化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎) |
クロマイ-N軟膏 | クロラムフェニコール(抗生物質) フラジオマイシン硫酸塩(抗生物質) ナイスタチン(抗真菌成分) |
・化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎) |
クロロマイセチン軟膏 | クロラムフェニコール(抗生物質) | ・化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎) |
クロマイ膣錠 | クロラムフェニコール(抗生物質) | ・細菌性膣炎 |
クロマイのメリット
- 子供から大人まで使える。
- 入手が簡単。膣錠以外はドラッグストアや通販で買える。
クロマイのデメリット
① 粘膜への使用には向かない(※膣錠を除く)
粘膜や皮膚が薄い箇所は必要以上に抗生物質、抗真菌成分、ステロイドなどの成分を吸収してしまいます。
人によっては副作用が起こったり、継続使用すると効果が薄れてしまう方もいます。
② 間違った使い方をすると症状が悪化することがある
抗生物質が効くのは細菌が原因の症状だけです。つまり、抗生物質だけではカビ(真菌)やウイルスは殺せません。
また、抗生物質は悪い菌だけではなく、よい菌も殺してしまいます。
普段はよい菌と悪い菌が拮抗状態でいることで皮膚の健康な細菌バランスを保っていますが、抗生物質によってそのバランスが崩れることで、カビ(真菌)やウイルスなどの悪い菌が増殖しやすくなります。
抗生物質を飲むとお腹を壊してしまうのも同じ原理です。
陰部のトラブル予防・対処法
【男女共通】
陰部は洗いすぎないようにする
前述したように、皮膚はよい菌と悪い菌が拮抗状態でいることで皮膚の健康な細菌バランスを保っています。
しかし、せっけんやボディーソープなどで陰部を洗いすぎるとこの細菌バランスが崩れ、肌が荒れやすくなってしまうのです。
せっけんやボディーソープを使うにしても刺激の少ないものを選び、陰部は優しく洗うようにしましょう。
下着は清潔なものを身に着けるようにする
生乾きだったり、不潔な下着を身に着け続けていると、雑菌の繁殖の原因になります。
性交渉の際はコンドームを使う
避妊薬だけでは接触部位からの細菌、カビ(真菌)、ウイルスの移動を防ぐことはできません。
コンドームで粘膜同士の接触を減らしましょう。
【女性向け】
ナプキンやおりものシートは頻繁に付け替える
細菌やカビ(真菌)は湿気の多いところで増殖します。
ナプキンやおりものシートを頻繁に付け替えることで、デリケートゾーンに湿気が溜まりにくくします。
陰部トラブル対策におすすめの商品
おすすめのせっけん
ドクターズチョイス ファンガソープEX
おすすめのクリーム
ドクターズチョイス ファンガクリーム
おすすめのサプリメント
ドクターズチョイス ファンガクリア
女性におすすめのサプリメント
ドクターズチョイス フェミプロバイオ
まとめ
- 陰部トラブルに必ずしもクロマイが良いわけではない
- 生活の中でできる予防法・対処法がある
- 陰部トラブル対策におすすめの商品はドクターズチョイス「ファンガソープEX」「ファンガクリーム」「ファンガクリア」「フェミプロバイオ」
この記事の監修ドクター
自然療法医 ヴェロニカ・スコッツ先生
ブラジルのリオグランデドスル・カトリック大学認定の自然療法専門医。アメリカ、カナダ、ブラジルの3カ国で認定された国際免許を取得しており、専門医として自然由来のサプリメントに関する知識と精密な現代科学のデータを組み合わせて診断や治療を行っています。自身のフィットネスインストラクターとしての16年間の経験を活かし、多くの患者が抱える肉体的な問題だけでなく、精神的な問題も含めて、自然由来のサプリメントを用いた新しい“先見的な予防医学”にも注力しています。